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自転(2018.9.27)

それがどれほど陳腐で
手垢に塗れて
使い古されていても
そういわざるを得ない
例えば
夕暮れや
星空や
そんなものを
私が
涙が出るような思いで
眺めていたのだとしても
美しいとか
祝福だとか
卑近なくせに
およそ
程遠い
絵を描けばいいのか
写真に残せばいいのか
成分を分析すればいいのか
鏡に映っているのは
私でも世界でもない
そういわざるを得ない
自転の
果ての
切れ端を
掴むことを
私に許す

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