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【国際】NATOって何?
今回は国際面からNATOについて取り上げたいと思います。
国際情勢のうち今世界で最も緊迫しているものはウクライナ情勢でしょう。
ウクライナがNATOへの加盟をしようとしていたことに対してロシアが反発して大義名分を考えて侵攻したということです。
ここでNATOとは何かについて調べてみました。
外務省のサイトによれば次のとおりです。
北大西洋条約機構
(NATO:North Atlantic Treaty Organization)
「集団防衛」、
「危機管理」
及び
「協調的安全保障」
の三つを中核的任務としており、
加盟国の領土及び国民を防衛することが最大の責務です。
とありました。
加盟国の領土と国民を防衛するということです。
では加盟国はどこなのでしょうか。
令和3年11月の情報では30か国です。
ウクライナが加盟しようとしていたということですが、ウクライナのすぐ西隣のポーランドを始め、南のルーマニア、北のバルト三国と呼ばれているエストニア、ラトビア、リトアニアも加盟しています。
ロシア側からしたら西側勢力がすぐそこまで迫っているという感覚なのかもしれません。
ちなみに北欧を見ると、北欧の中で一番西側にあるノルウェー、そしてデンマークだけが加盟しており、東側にあるスウェーデン、フィンランドは加盟していません。ロシアとの関係に配慮してのことなのかもしれません。
ヨーロッパにない国も加盟しており、それはまさにアメリカです。
では日本は加盟しているのでしょうか。
していません。
パートナー国という位置付けになっています。
それは韓国、オーストラリア、ニュージーランドも同様です。
しかしロシアも平和のためのパートナーシップ20か国に含まれていますが、これはあまり効果のないものなのでしょう。
NATOの本部はベルギーのブリュッセルに置かれています。
これはEUの本部も同じです。
EUの本部が置かれている理由が、ゲルマン系(ドイツ、オランダなど)とラテン系(フランス、イタリアなど)の中立的な場所であり、ベルギー自体もそれぞれ北部と南部でそういった文化的特性があるためのようです。
おそらくこれはNATOも同じ理由なのでしょう。
NATO司令部及び軍の配置図も外務省のサイトで掲載されています。
見ると驚きましたが、まさにロシアを包囲するかのようにNATO加盟国の最東端の部分に北から南まで配置されています。
根拠規定である北大西洋条約の条文に、集団防衛という定めがあります。
以下のものです。
欧州又は北米における
一又は二以上の締約国
に対する武力攻撃を
全締約国に対する攻撃とみなす。
締約国は,
武力攻撃が行われたときは,
国連憲章の認める個別的又は集団的自衛権を行使して,
北大西洋地域の安全を回復し及び維持するために必要と認める行動(兵力の使用を含む。)を個別的に及び共同して直ちにとることにより,
攻撃を受けた締約国を援助する。
ここでは、締約国に対する武力攻撃を全締約国に対する攻撃とみなすとあります。
そして、この時は、個別的自衛権、集団的自衛権を行使して、兵力の使用を含んだ行動をとるとあります。
ここにある個別的自衛権というのは日本の刑法における正当防衛をイメージするとわかりやすいと思います。
自分が攻撃された時に自分を守るために相手に対して防衛する行為のことです。
集団的自衛権というのは、自分以外の人が攻撃された時に相手に対して防衛する行為のことです。
自分以外の家族とか、友人とか、そういった関係ある人に危害を加えてきた人に対して防衛する行為ですね。
NATOで考えれば、欧州の加盟国のどこかが攻撃を受けた時はアメリカも含めた他の国も一緒になって兵力を使用するということですね。
NATOの設立が1949年ということですから、1945年に戦争を終えて、その戦争の惨禍が二度と起こらないように平和のためにこのような枠組みを作ったということですね。
今回はここまでとします。読んでいただきありがとうございました。