『中世ヨーロッパのレシピ』
コストマリー事務局 新紀元社
傘籤さんの記事で見た日本SF大会の雰囲気と、この本に載ってる中世祭の雰囲気が似てるなーと思って再読してみました。
名前の通り中世ヨーロッパで食べられていた料理のレシピ本です。
調味料や食材は現代でも簡単に手に入る物がほとんどで、ちゃんと再現可能です。(作ったことはないけれど)
この他コラムも多数あり、中世ヨーロッパの人の食生活は興味深く、現代のキャンプやアウトドアレジャーとは違う中世の野宿のうんちくなどがあらためて面白いと感じました。
著者(コストマリー事務局主宰の繻鳳花さん)はファンタジー好きが高じて中世ヨーロッパ研究に入ったとの事で、中世ヨーロッパ風ファンタジーと実際の中世ヨーロッパを比較した話もあり、個人的にはフゴフゴと興奮しながら読んでしまいます。
そして、傘籤さんの記事を読んで思い出したのは、本の終盤に収められたコラム『イギリス・中世祭体験記〜守り継がれる先人の歴史〜』のことでした。
中世ヨーロッパの文化が体験できる機会がないものかとあれこれ探していた著者が、普及し始めのインターネットで見つけたイギリスの「テュークスベリー中世祭り(Tewkesbury Medieval Festival)」。
これに参加するべく現地の実行委員会に連絡を取り、快く受け容れてもらうところから、祭りを楽しむ様子までがレポートされています。
イギリスの歴史と伝統ある祭りに日本人が参加してよいものかと悩んで連絡した著者に「むしろ再現プログラムにだれか参加しない?」という誰でもどんと来いな歓迎ぶりや、弓矢体験コーナーあり、木の武器や弓矢、中世衣装、自主制作の本などの販売あり、充実の「お酒エリア」あり、でも食べ物は移動販売車のホットドックぐらい……UKロックのミニライブで踊る中世衣装の参加者たちや、メインイベントである薔薇戦争の再現を芝生に寝っ転がりながら見守る救急隊(現代の本職の)など、とにかく自由でのほほんとした雰囲気がSF大会に通ずるものがあるなと感じました。
私は人混みが苦手なので、祭りやイベントは極力参加しない方向性で活動してますが、SF大会やテュークスベリー中世祭りのようなイベントならちょっと参加してみたいなと思いました。
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