「自分と出会うきっかけ」を本業以外にいくつ持てるか
商品やサービスの差別化が厳しくなっている現代は、SNSで「商品やサービスの紹介」をしてもなかなか売れません。人は、興味のないものを「説明」されても、聞く耳を持てないからです。
そんな中、強いのが、商品・サービスではなく「人で売れる」こと。
この人が言うなら欲しい、この人がやっているなら応援したい、この人が作ったものなら買ってみよう、と思われるような人。
9月10日発売の新著『売れ続けるネット文章講座』では、商品やサービスを「いかに売るか」ではなく、長く信頼され人間性で売れる人になるための方法を書いています。
同業者と同じ「SNSの使い方」では突き抜けれれない
例えばネイルサロンをしていたとして、ネイルサロンの良さを伝えたいと発信していても、まわりのネイルサロンと同じようになってしまいます。
だいたいが、Instagramにネイルのデザインをあげて、ハッシュタグをつけるような発信です。それで差別化をするのはかなり難しい。
そこで、ネイルとは関係ないけれど、自分が得意なこと、例えばメルカリで1万円売り上げるというのをコンテンツにしたとします。「メルカリの先生」として知ったとしても、グループで教えてもらったりしているうちに関係性が出来上がり、信頼が生まれます。
そうなれば、はじめはネイルに興味がなかったとしても、「もしネイルをするならこの人のところだな」「誰かネイルサロンを探していたら紹介してあげよう」というような気持になります。
同業者と比較されない「1択」になれる
初めからネイルサロンに興味を持って探している人は、デザインや価格や立地で比較します。
でも、ネイル以外の入り口でその人を知り、関係性を深めたならば、「ネイルならここ」という1択になれます。
この1択になれるというのがすごく重要で、こうなれば差別化なんてしなくてもいいのです。
もちろん、メルカリをきっかけで自分を知った人がネイルのお客様になる確率は、数パーセントでしょう。でも、手あたり次第異業種交流会に出て名刺を配って商品アピールをするよりも、相手に嫌われない(むしろ喜んでもらえる)うえ、そもそも自分が得意で自然とできることなので負担がありません。
趣味でやっていることも、一見つながりがなさそうな副業も、「自分を丸ごと仕事にする」という発想だと全て生かせます。
1つの仕事だけに収入を頼るのがリスクになってきている現代では、副業も増え、起業していても複数の事業をしている人も増えています。
趣味の世界や、ネット上のコミュニティでの「やりとり」が仕事につながる
たとえば、地域のテニスサークルで知り合った人と、あいさつを交わし、じょじょにお互いのことを知って関係性を作り上げてから、「実は不動産業をしておりまして」という話になれば、家を探す時にその人に相談してみようかな?となる。
そういう「ゆるくつながっている」関係性が、今はネット上で増えています。
たとえば、自分以外の誰かが主催するオンラインサロン上でコメントで会話をするうちに「価値観が似ているなぁ」「なんだかこの人と話すとしっくりくるなぁ」と感じたり、「この人の視点面白いな」と感じたりすると、その人のSNSを見るかもしれない。オンラインサロン以外で、その人の投稿をチェックするようになれば、そこから、その人の商品・サービスに興味を持つきっかけになる。noteやブログをやっているなら読んでみよう、というきっかけにもなる。
そういう流れが増えてきています。
コメントのやり取りひとつにも人間性が出る。そして、その先の「自分のSNS」や「ブログやnote」に書いていることで人間性が伝われば、そこからビジネスにつながるチャンスは広がっているのです。
コンセプトがないと「何やっているかわからない人」になってしまう
ただ、気を付けたいのは、根っこの部分に一貫性がないと「なんかわからんけど、いろいろやっている人」に見えてしまいます。
やっていることがたくさんあって「何をしているかわからない人」に見えるか、「いろんなことをやっていても、全てあの人らしい」とファンが増えるか。売れ続ける人になるのは圧倒的に後者です。
どうやって一貫性をつくるか。『売れ続けるネット文章講座』では詳細に書いています。
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