書く話すオバケだと思っていた憧れの人は、振り返りと準備の人だった。やまけんさんとの対談を終えて。
1月13日の夜、私にとってずっと(3〜4年)憧れだった、やまけんさん(@yamaken_edu)とライブ配信をさせてもらった。
やまけんさん、といえば、
3ヶ月で1.5万人Twitterフォロワーを増やした秘訣を書いたnoteがすごいことになっていたり、
過去には個人事業主の売上を3ヶ月でアップさせるホンモノ経営塾を主宰して約1000人の卒業生を輩出したりされてきた方ですが、
今は、その反動か、短期で売上をあげることよりも、自分にしかできないことを形にする「アート型ビジネス」を提唱し、
考え方を独自の「論文」形式にまとめて定期的に発表したり、実践の場として『天プロ』を主宰されています。
その「論文」や、メルマガの熱量がとにかくすごい。
「長文は読まれないよ〜」とかいうている人、全員読んで欲しい。
長文が読まれない、なんて、どこの世界の話だよ、という感じです。
圧倒的ファンがつく長文、ってこれか。
また、私が好きなのは、voicyでされているラジオ。
これは、日々、やまけんさんに届く「お悩み」に答えていくスタイル。
パーソナリティの方との掛け合いテンポがここちよく、とても聞きやすい。そして深い。うーん、そうきたかー。なるほどなぁ、そんなふうに考えたことなかったなぁ。と勝手な「悔しさ」を毎回感じていました。
そんなやまけんさんと、「はじめまして」でライブ配信をした。
やまけんさんって、即興の人、だと思っていた
今回の配信をセッティングしてくれた「たけちゃん」(たけちゃんのことは、後ほど詳しく書きます)が、
「やまけんさんは、時間通りに来るかわかりません」と言っていたので、
21時スタートだから、まず、私とたけちゃんが、10分ぐらい前から配信準備して、やまけんさんは、来たい時間に来てもらいましょう。もし、21時に間に合わなかったら、わたしとたけちゃんで、やまけんさんについて語ろうよ、ということで準備をしていました。
遅れて来られても、それはそれでいいな〜と思っていたのですが、まさかの(失礼)時間前に来てくださった。
とはいえ、マジで配信30秒前ぐらい。私と、やまけんさんは、初対面(オンライン上ですが)
はじめまして、よろしくお願いします、とか言うているうちに、配信時間。
「じゃあ、いきましょうか」と私。何も決まってないけど、大丈夫。
今まで対談形式のライブ配信を、20回ぐらいやってきて思ったのは「事前準備で面白い話が出てしまう」こと。事前準備に出てきた「面白い話」を、じゃあ本番で、その話しましょう〜と決めてやっても、言う方も聞く方(リスナーではなくて対談相手のこと)も2回めだから、なんか新鮮味がない。事前準備のほうが面白かったじゃん、となる。なので準備は必要ないと私は思っていた。
それに、今回の相手は「あの、やまけんさん」なのだ。
そう、私は、「やまけんさんは、即興の人」だと思っていた。
憧れの人は、「準備」と「振り返りの人」だった。
実際お話ししてみて、開始5分で驚いたのが、やまけんさんは「準備と振り返りの人なんだ」ということだった。
たとえば、セミナーをしたら、「なぜ、伝わらなかったのか」「もっと、相手に伝わるようにするにはどうすればいいか」を毎回徹底的に振り返るそう。セミナーや配信をした後は、毎回落ち込む、という言葉を聞いてびっくりした。
そういえば私も、自分の6ヶ月講座の日は、終わった後、吐きそうなぐらい落ち込む。リアルな会場でやった日は、足取り重くて、帰り道に泣きそうになることもよくある(実際よく泣いている)。
これは結構しんどいな、と自分では思っていたのだが、やまけんさんのように慣れている人でもそんなものなのか。
「落ち込む」なんていうふうに感情を引っ張られずに、冷静に振り返りをする方がいいのでは、なんて思っていたが、「落ち込む」という感情があるからこそ、振り返りが深くのなるのかもしれないな、と思ったりもした。
そして、今回のライブ配信に向けて、なんと「直前にサウナに行って、シミュレーションしてきた」とおっしゃってビビった。
「これをみてくれる人は、どんなことが聞きたいんだろう」と考えてきた、と。
Voicyのラジオで、質問に対して、ポンポンと答える様を聞いて、「即興の人」だと思い込んでいたが、やまけんさんは、準備の人なのか!
やっぱり「相手のことを知る」がスタート。
このライブ配信の数日前にされた、ご自身のセミナーで、参加者さんの反応が思ったよりも良くなかった(ご自身談)ことで、「やっぱり、相手が何を求めているか、何を知りたいかを把握しておくことが大事」だと痛感した、という、やまけんさん。
だから、この『発信力を強化する「書く」「話す」サイクル』の、「はじめに」に書いている原理原則が、「ほんとうにそうだなー」と思ったそう。
ほぉ。なんとなく勝手なイメージで、やまけんさんは、相手ファーストというよりも、自分(または自分のコンテンツ)ファーストな、ビジネスの作り方なのかと思っていたので、そうなのか!と意外に思った。
「相手が言って欲しいこと」をどう掴むか。それはビジネスにとっても、人間関係にとっても、いちばん重要なことだと、私は思う。
学んだこと ① ビジネスや人生を「10年単位」でとらえる
さて、ここからは、やまけんさんとのライブ配信で、私が個人的に学んだことを、3つピックアップしてお伝えしたい。
この記事を読んでくださっている方にも役立つ、と思うポイントに絞って完結に。
1つめは、「ビジネスを10年単位で捉える」こと。
自分で仕事をするぞ!となると、どうしても、「1年、2年」単位の売り上げが気になる。今、売り上げを上げるにはどうすればいいか。
やまけんさんも、以前、個人起業家のプロデュースをされていた時は、「3ヶ月で売り上げを上げる」を提唱されていた。そこで、思いっきり結果を出したからこそ、「短期的な戦略」だけでは実現できないことがたくさん見えてきたそう。
10年スパンでジビネスを捕らえることが大事、というのはよくわかる。でもそれがなかなか、個人でレベルでできないのは、「とはいえ、目の前の生活どうするんだよ」ということだと思う。それに対する明確な答えは、やまけんさんのVoicyでも話されていたので、詳しくはそちらもチェックしてみてください。
とにかく、「誰でも簡単に、売上アップ」「集客が1ヶ月で〇〇」みたいなものに、流されず、自分というものに、もっと、ドンと向き合う気概が必要だ改めて感じた。
学んだこと ② 強みは乗り物、大事なのは何が自分の「ガソリン」か
ふたつめ。「好きを仕事に」「強みを生かして」とよく聞くが、やまけんさんの答えは、「好きかどうか、強みかどうか」よりも、「執着があるか」だそう。
強みは、乗り物。その乗り物を動かすガソリンが、「執着」。たとえば、書くのが苦手でも、どうしても書きたいことがあったり、どうしても書くのがうまくなりたかったりしたら、人はそこに努力をする。だからうまくなる。
得意かどうか、好きかどうかは、関係ない。
そういえば私も、別に誰かに言われたわけでもなく、苦しい、しんどい、もう逃げたい、とか言いながら本を書いたりしている。それは「書かなきゃいけない」という執着かもしれない。
私の言葉で言うと、やまけんさんのいう「執着」は、「自分がどんな時に力が湧いてくるか」「何が自分を突き動かすか」だ。
どんな人たちのためなら、体が動くのか。じっとしていられないのか。何をしている時が、自分が生かされていると思うのか。使命感がわいてくるのは自分が何をしている時か。いてもたってもいられないのは、どんな時か。
学んだこと ③ 具体化に強くなるには「エピソードトーク」を集める
私が思う、やまけんさんのすごいところは「抽象化」だ。日常生活の何をみても、それを抽象化してビジネスの話にしたり、いくつもの事象から大事なポイントを見つけ出し、体系化・法則化したり。そういう抽象度を上げて考える思考がオバケレベルですごい。
という質問を本人にぶつけたところ、「逆に、具体化が苦手なんです」と。だから、「エピソードトークを集めている」とやまけんさん。どこまでも準備の人だ。
この、抽象化⇄具体化の話をしていた時に、私がした質問「学生時代にどんなふうにクラスメイトを見ていたか?」。ここからのトークは、めちゃ興味深かったので、見ていない方はぜひ。
セッティングしてくれた、たけちゃんの凄い能力を発見した
最後に。
今回のライブ配信は、私の6ヶ月講座やオンラインサロンを、サポート(というか、裏回し)してくれている、たけちゃん(@HTorganizer)がいたから生まれたもの。
たけちゃんは、やまけんさんの「天プロ」のメンバーでもあり、熱烈やまけんファンである。
私のことも、やまけんさんのことも推しているたけちゃんが、先日、やまけんさんに会った際、『発信力を強化する「書く」「話す」サイクル』をやまけんさんに手渡ししてくれた。以下、たけちゃんのFB投稿より。
これ、本人は、何事もないように言うてますが、「相手が何が知りたいか」をしっかり把握している人しかできない、プロの技。
著者である私のことも、読者であるやまけんさんのことも、よく観察してわかろうとしている人だから、できること。(わかっている、とはちょっと違う。あくまでも、「わかろうとしている」ことが大事。人をかんたんに「わかった」なんて思わないことも、また大事なのだ)
すごい力だな、と思いました。
やまけんさんを、ゲストに迎えたライブ配信
アーカイブ動画がありますので、ぜひこちらからご覧ください。
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