「自分を知る」とは、自分を掘り下げることではなく「他者との差分」を知ることだと思う。
オンラインサロン「心をつかむ文章ラボ」では、月に一度、オンラインの勉強会を行っている。
昨日は、拙著『売れ続けるネット文章講座』に出てくる「言葉に自分なりの定義をつける」ワークをやった。
P.113に出てくるこの図に沿ってワークします。
このワークはもともと、「同業者や自分自身が、よく使いがちな言葉をそのまま使うのではなく、自分なりの定義をつけよう」というものでした。
オンラインサロンでは、先月、お片付けを仕事にしているメンバーさんと「片づける仕組み」というキーワードを取り上げて、それに自分なりの定義をつけるというワークを、みんなの前でデモンストレーションしました。
その時、「今度は、全員で同じ言葉について考えてみたい!」という意見があったので、今回は
「自分らしく生きる」という、言葉をピックアップ。
みんなが「なんとなく使っている言葉」に自分なりの定義をつけよう
「自分らしく生きる」毎日のようにどこかで聞く言葉です。
ありとあらゆる商品・サービスで、
「○○をやれば、自分らしく生きられます」
「自分らしく生きるには、~」と語られます。
自分らしい生き方、
自分らしい働き方、
自分らしいキャリア、
自分らしい子育て、
自分らしい暮らし、
自分らしい…自分らしい…
よく聞く言葉を、そのまま使っていれば、
隣の誰かと同じ。
差別化差別化と言ったって、
同じ言葉を使っていたら、同じようにしか見えません。
「他者との差分」に気づくことで、自分の価値観が見えてくる
ワークでは質問に沿って、10数名のメンバーさんがそれぞれ、「自分らしく生きる」という言葉にどんな思いを込めているかを言語化していきます。
それを、zoomのチャット機能を使って、みんなそれぞれ文字にして打ち込んでいく。
私はそれを一つ一つ拾って、「それってどういう意味ですか?」「もうちょっと分解して考えるとどんな言葉になりそう?」と質問していきます。
出てくる答えは、当たり前ですが、一人一人違います。
「この人の考え方は、自分と似ているな」と思うこともあれば、同じ言葉についてい考えているのに「そんな発想があるのか!」と驚くこともあります。
何が正解、不正解はありません。
言葉にしていくことで、その人その人の「単語の使い方」や「リズム感」もわかってきます。
あー、この人は、柔らかい感じの言葉を使うのが似合うな。
この人は、勢いのある言葉の使い方がしっくりくる。
popな感じ、キュートな感じ、カクカクした感じ、
小説っぽい、詩的、音楽でいうとクラシックか、テクノか、ロックか、パンクか。
言葉選びに「その人」が出るのです。
人はよく「他人と比べるな」と言います。でも、自分のことを知りたいとき、自分の価値観を明確にしたいとき、
「他人と比べる」ことが役に立ちます。
それは、他人と自分と比較して優劣を感じる、ということでは全くなくて、他人と自分との「差分を知る」ということです。
あの人はこう感じる、私は違う。
あの人の考え方や言葉の使い方がしっくりくる。私の場合でいうとどうなるだろう?
そこを徹底的に掘り下げ、言語化していくと、「自分の価値観」が言葉にできるようになるのです。
★オンラインサロン「心をつかむ文章ラボ」では、そんな感じで、こう書けば売れる!今すぐ役立つスキル!とかではなく、もっと本質的に、自分の価値を言語化していくための思考法やワークを用いた勉強会を行っています。
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