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『惑星』について (Hiroko's Monthly Tune Project #5)

何らかの楽曲を月イチで発表する私のプロジェクト、Hiroko's Monthly Tune Project ( HMTP ) #5 、2020年3月度の曲『惑星』について。

下のリンク先からダウンロード、各種サブスクリプション利用可能です。

noteのこちらの過去記事からも購入できます。

最初、2009年『われよぶ声す耳すませ』という自主制作CD-Rに収録した曲です。2016年に、fm yokohamaで担当していた番組で流すためにRECしたバージョンもあります。だからこれで3つ目かな。実は、また別バージョン(編成)でも録音しようかなと思っています。

この曲ってけっこうつらい時期にできました。そもそも程度の差はあれ10代の半ばから30ぐらいまで私はずっとメンタルが不安定だったので、そんな曲は他にもありますが。今は元気すぎてもうその時の感覚すらよく思い出せませんが、よく「なんで私はいつもただ生きているだけでこんなにヘトヘトなんだろう」「この人生が終わった先には、もっと安らぎが待っているのかな」と思いました。
この曲ができた時も、別に実際死にたいとかそんなんじゃなかったんですが「死んだらどんなふうになるのかな」とぼんやり思いながら鍵盤に向かっていたら、白昼夢のような映像とも感覚ともつかないものが浮かんできました。

私は、ここに合わせ、ここでしか経験できないことを経験するために、繰り返す季節がある「この世界」という「箱庭」の中に生まれてきて、自分の思い込みだらけの、でもだからこそ愛しい小宇宙を作り上げたんだなと感じました。
私の体は役目を終えて焼かれたら無数の分子となって地球に返されるんだ。その時、他人とも自分とも言葉に表せないぐらいに濃密に交換しあったこの記憶も、心もさえも、ぜんぶさよならするんだ。それはそれまでの私からすると寂しいような、でも同時になにかとても感動的な、大きな安心に包みこまれるような感覚でした。私自身もよく涙を流してきたけれど、同じように、それ以上に、想像を絶するほどの涙で溢れているようなこの地球が、まるで涙でできているかのように青くて私が毎日踏みしめたこの地球が、愛おしくてたまらない、青々としたその姿を見ながらそう思いました。そしたら私は、この「箱庭」での命を最後まで歩いていくんだな、と思って、なんだか嬉しくて、その頃には、たぶん疲れてヘトヘトとか、そういうことはひとまず忘れていたと思います。

っていうのが、そのまま曲になったのがこれで、なんだかんだ11年ぐらい大切に歌っています。

歌詞が難しくてわかりにくいです、と言われたり、映像が浮かんできて泣いてしまいます、と言われたり。歌詞を変える気は今のところないかな。
今回、2009年のものを漢字ひらがなの表記だけ少し整えた歌詞を、下に載せておきます。

惑星_2020

ありがとうございます!糧にさせていただきます。