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人間の寿命の限界はどこ?死ぬまで幸せに生きるポイントはこれ!幸福寿命を伸ばすことがこれからのウェルビーイング


新しいウェルビーイングの考え方

まず初めに。ホルモンは私たちが生きている生命現象の全てに関わっているのです。最近の研究では代謝、栄養が遺伝子を関係していることがわかったのです。日本の平均寿命は年々伸びています。現在の問題は平均寿命と健康寿命の乖離が10年ほどあることにあります。この10年間を誰かのお世話にならないと死ねないという現実。しかしこの平均というのは個人差がありますので、あまり平均を基準に物事を見るのは得策ではありません。最期のその時まで健康で過ごせるかということが幸せに生きるということに非常に重要なテーマになってくるのです。

健康だったらそれでいいの?

昨今よく聞くワードですが、幸福=「ウィルビーイング」。死ぬまで幸せをずっと感じられて生きることが一番いいですよね。「幸福寿命」を長くするのはどうしたらいいのでしょうか?


人生100年時代に!それ以上生きる「スーパーセンチナリアン」の存在

2007年以降に生まれた半数の子供たちは100歳以上生きると言われています。現在は100歳以上の方々は8万人いらっしゃいます。この方々を「百寿者=センチナリアン」と呼びます。どんどん増えているそうです。総人口と比較すると少ないように見えますが、さらにその上の110歳以上生きるスーパーセンチナリアンが現れてきているのです。その数150人くらい。センチナリアンが増える一方でスーパーセンチナリアンは増えていかないのです。なぜか?人間の賞味期限の限界なのではないかとされています。1992年から慶応大学医学部百寿総合研究センターでは超高齢者はどういう生活をしているのかなど研究が今も進んでいます。


長生きの方の特徴

今後110歳の壁は超えられるのでしょうか。例えば200歳まで体を持ったまま生きられるのでしょうか。それは難しそうですが、意識だけ残しておいて機械の中に埋め込むなどはひょっとすると可能かもしれません。今の医療が目指すのは人の賞味期限の限界まで元気で幸せに生きるということを叶えるということを目指しています。

女性の方が長生き

センチナリアンの80〜90%は女性です。女性ホルモンの力は大きいのです。ではどのような生活をしているのでしょうか。女性でも20%くらいの方は70歳で要介護になられるのですが、ほとんどの方は85歳くらいまで元気で、85歳を超えてくると生活に支障が出てきて90歳を超えてくると誰かの世話になるのが一般的です。
一方男性は女性よりも−5歳くらい早く生活に支障が出てきて85歳くらいでは要介護の状態になります。寿命も短いのですが、90歳男性のうち10%の方はめっちゃ元気なのです。シャキンとされています。

90歳以上でも元気な人の特徴

・頭がしっかりしている
・よく食べる
・風邪を引くことが少ない=免疫力が強い
・足腰がしっかりしている
・姿勢も良い
・歩くのが早い

要介護になってしまう女性の特徴

・足腰が立たなくなってくる
・骨粗鬆症
・筋力が衰える
・認知力が落ちていく
長生きするには、しっかりとした頭・体を持つことが大切です。

お肉食べられる老人は元気?

肉を食べれる年寄りは、それくらい胃が丈夫だということです。肉さえ食べていれば長生きということではないのです。
歳をとって脂っぽいものが食べられなくなるのは・・・完全に「老化」です!
また早歩きだと言われていたけれど、最近抜かされる・・・ことないですか?それも「老化」です。1つのバロメーターになりますね。


幸せに長生きしている人の生活と性格

柔和で、幸せそうな方が多いようです。
ずっと幸せを感じられるような生活を営めたら結果的に長生きできるようです。



幸せは「間」にあるお話

どこの間でしょう?例えば人間は人の間と書きます。英語ではhuman beingと書きます。このbeingは状態ではく、間ということなのです。幸せ=ウェルビーング(well being)=良い間といいます。いい状態という意味ではないのです。誰かと何かの関係を持っていられるというのがキーになってきます。1人である時間も大事ですが、孤立すると人は幸せにはなれません。孤独にならないよう若い頃から人間関係には気を配りたいところです。


遺伝子を使うと元気になる?私たちは遺伝子を使い切っていない!

持って生まれた個性=遺伝子と考えがちです。親子の顔が似ているのは遺伝子の影響です。実際には遺伝子はそれだけでなく色々色々な作用を持っています。実は我々はその遺伝子の作用を使い切っていないのです。使い切る努力をする、遺伝子の力をうまく使うと幸せに近づくことができるということにつながります。

では「遺伝子を使うということはどういうことなのか?」次回お話ししていきたいと思います。
それではまた!

本編はホルモンと遺伝子のご研究の第一人者慶應大学伊藤裕先生にお話しをお伺いし連載記事にしています。ぜひご覧ください。

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