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トランプ関税への警戒、アク抜けしたか?中国へ関税発動も米株全般上昇へ
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中国へは10%の関税発動もマーケットはアク抜け?
2/4(火)朝起きたら、カナダも関税発動が1ヶ月延期されていました。メキシコ、カナダへの25%の関税は両国が国境警備を強化することで合意したことで1ヶ月発動の猶予を与えられた格好です。これを好感して2/4の東京株式市場は急反発、2/3に日経平均は1000円超も下落しましたが、一時500円を超える上昇で半値を取り戻していましたが、14:01、中国へは10%の関税を予定通り2/4~実施すると関税発動が発効されたというニュースが駆け巡り、株は急速に上げ幅を縮小、クロス円が急落する局面がありました。
目まぐるしいことこの上ない・・・
これは日経平均15分足。
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とはいえ、短期的なボラティリティが高まっているとはいえ俯瞰してみればレンジの範囲内での値動きです。日経平均は長いこと38000~40000円レンジで推移。
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しかも、今夜の夜間取引で日経平均先物は上昇し39000円台に乗せています。
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今夜米国株市場も上昇基調で、中国への関税発動は悪材料視されていないようです。1:45時点の米国株市場⬇️
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中国はすぐさま報復を発表したのですが、これに反応して下落したのは東京時間だけだったということになるのでしょうか。
■トランプ政権は中国からのすべての輸入品に10%の追加関税を発動。
■中国政府は報復関税発表。10日から適用。
米国から輸入する石炭やLNGに15%、
原油や農業機械、大型自動車などに10%。
■米ゴールドマン・サックスの試算、
米国から中国への輸入にかかる実効関税率は石炭が28%から43%に、
LNGは25%から40%に上昇する。
■タングステンやモリブデンなどのレアメタルの一部を輸出規制の対象にする。中国の輸出業者は当局の許可がない限り輸出できなくなる。
~よろしくお願いいたします米国は1月に中国から輸入するタングステンに25%の追加関税を課した。この措置に対抗した可能性がある。
■占禁止法違反の疑いで米グーグルを調査する
■世界貿易機関(WTO)に米国を提訴。
報道だけを見ると貿易戦争勃発か、と身構えてしまう内容ですが、よくよく報道を追いかけると、今回の中国の報復関税対象は140億ドル(約2兆1700億円)相当で、トランプ氏が標的にする中国製品の規模と比べてごくごく小さな規模だとか。
■中国の報復措置が抑制されていることについて、
中国は米国との貿易不均衡が大きいため「失うものが一段と多い」とし、「全面的な関税戦争は中国の利益にはならない」
■目下の最大の焦点は、中国の関税措置が発動される10日の期限までに米中両首脳が合意に至ることができるかどうかだ。トランプ氏は3日、中国との合意を模索すると発言。4日には、ホワイトハウスのレビット報道官が両首脳の電話会談が「間もなく」行われる予定だと記者団に語った。
中国は全面関税戦争は避けたい意向があることが、報復の内容から透けて見えるということか。中国側が米国に報復関税を発動するとしているのは来週月曜2/10、ここまでに両首脳による会談で最悪の事態は避けられるのではないかという楽観があるのかもしれません。でなければ今夜の米国株市場の全面高は説明がつきません。
リスクオフのドル高は終焉したのか?ドル金利は一段の低下
今夜の為替市場はドル独歩安です。
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ドル金利も落ち着いており、昨日まで一強だったドルだけが下落する展開。ドルロングの巻き戻しが起きているということでしょうか。
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カナダの関税発動⇒やっぱり1ヶ月延期のドタバタで、ドル/カナダのチャートは凄まじいことになっています。
上方向がドル高、カナダ安、下方向がドル安、カナダ高です。
関税発動の報道で、レンジを思い切りカナダ安方向にブレイクしたかと思ったら、1ヶ月延期報道であっという間に上げ幅のすべてを失う急落に見舞われています。ドルカナダトレードしていたら・・・と思うと恐ろしくなるチャートです。これぞトランプ相場。為替市場でこんなチャートはなかなかお目にかかれません。ドル高に突っ走ったものの、頭を叩かれた格好です。ドル買いも限界が近いのでは・・・?
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ドル円は上値切り下げ、円高トレンド形成
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ドル円相場、なんだかんだいって上値がきれいにレジスタンスに抑えられています。2/3~2/4の足元2日はレジスタンスを超えて上昇する局面もありましたが、結局上ヒゲで終わってレジスタンスに叩かれています。
トランプ関税に怯えてドルが急騰する局面が見られた2日間でしたが、結局振り上げた拳も話し合いで落とし所を模索するスタイルで、それほどひどいことにはならないんじゃないか?という見方が広がることで米国のインフレ再燃警戒も和らぎ、過度なドル買いは修正される局面に入っているのかもしれません。
昨日のユーロ円、ユーロドルショートはあっという間に狩られたのでポジションは消滅しましたが、今日はドル円を154.57円で。ユーロ円を160.21円で売り参戦。ドルストレートが戻り歩調なのでユーロ円ショートはうまくいかないかもしれませんが、もしトランプ大統領がEU関税発動に向けて過激な発言デモすればユーロは下がる可能性もあり、クロス円でユーロの売りは持っておきたいということで。ただ中途半端なところで作ったポジションなので朝仁はまた消滅しているかも。。。
このところトランプ2.0の政策に関わる報道であっという間に見通しを覆される展開が続いているので、このポジションもそれほど執着せず逆に行くようならやめます・・・
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