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トランプ大統領就任、トランプ発言で乱高下も、ドル金利急低下ドル安へ?

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トランプ劇場が帰ってきた、多くの大統領令に署名

1/20(月)トランプ大統領就任。初日から多くの大統領令が発動されましたが、具体的な数字は把握できていません。就任式初日で100近くの署名がなされたとの一部報道がありますが、NHK記事に明らかになっているものの一覧がありましたので転載します。

署名された大統領令
▽「メキシコ湾」を「アメリカ湾」に北アメリカ大陸最高峰の山「デナリ」を「マッキンリー」に名称変更
▽ 麻薬カルテルを外国テロ組織に指定
▽ 連邦政府職員の雇用プロセスの見直し
▽「多様性」や「公平性」などを意味する政府の行き過ぎたDEIプログラムを廃止
▽ 政府が認める性別は男性と女性の2つの性のみとする
▽ “政府効率化省”の設置
▽ 国務長官主導の“アメリカ第一主義”
▽ 外国のテロリストや安全保障上の脅威からアメリカを守る
▽ アラスカの資源開発規制の撤廃
▽ アメリカ国民を侵略から守る
▽ アメリカの対外援助の見直し
▽ 国家エネルギー緊急事態の宣言
▽ “死刑制度の復活”と公共の安全の保護
▽ 国境管理の厳格化
▽ 出生地主義を見直し
▽ 移民の受け入れプログラムの見直し
▽ グリーン・ニューディール政策の終了と“EVの義務化”の撤廃など
▽ アメリカの領土を守る軍の役割の明確化
▽ 選挙妨害や機密情報の不適切な開示に対する前政権高官の責任追及
▽ 連邦政府職員の説明責任の回復
▽ WHO=世界保健機関からの脱退
▽ “TikTok禁止法”の75日間の執行を猶予
▽ パリ協定からの離脱
▽ “政府の武器化を終わらせる”
▽ 言論の自由の回復と政府による検閲の停止
▽ バイデン前政権の78の大統領令などの撤回

大統領令以外で署名した主な文書
就任式の日には国旗を掲揚する
●政府職員の在宅勤務を終了し職場で働くことを要請
●連邦政府職員の採用凍結
●2021年1月に連邦議会に乱入した事件に関与した人たちに恩赦や減刑
●南部の国境の非常事態を宣言
●"アメリカ第一主義"の貿易政策
●風力発電のプロジェクトに対するリースの停止

パリ協定、WHOからの離脱、グリーン・ニューディール政策の終了、DEIプログラムの廃止などなど米国がバイデン民主党政権から大きく変わります。世界と協調するのではなく、メイク・アメリカ・グレイト・アゲイン=MAGA、アメリカを軸にした政治が行われることとなります。

トランプ劇場が帰ってきた、日本株、ドル円乱高下

昨晩、WSJ紙が大統領就任初日の関税発動は見送られる、と報じたことから市場には安心感が広がり、ドル金利低下思惑からドル円相場が急落する値動きが見られましたが、今日の東京市場で一転ドル円相場が急上昇。
日本の株式市場は関税発動警戒が薄らいだことで高く寄り付きましたが、急落する値動きに見舞われました。
トランプ大統領の発言がきっかけです。

メキシコとカナダからの輸入品に最大25%の関税を2月1日までに賦課することを計画している。トランプ大統領

2月1日ってあと2週間もないじゃない。市場の楽観が瞬間冷やされました。
ドル円相場は昨晩急落しましたが、トランプ大統領発言で東京時間に急上昇となりました。

ドル円15分足と日米金利差(2年)

これは日経平均5分足。

日経平均 5分足

当事国であるカナダドルの値動きも激しいですね。
これはドル/カナダの15分足チャート

ドル/カナダ15分

ドルカナダ、日足でみると今日、トランプ発言でこのところのレンジの上限を一度抜けたのですが、上ヒゲとなって結局レンジ下限まで真っ逆さまに下落しています。カナダ売りにも限界が見えてきました。

ドル/カナダ日足

ドル高がピークアウトした可能性も否定できない?!

トランプ大統領の不規則発言で、マーケットは乱高下。短期目線でみればボラティリティが高くやりにくい相場ですが、俯瞰してみると米金利は急低下。ドル売りの様相を強めています。

米国債利回り

長期金利が急速に低下。トランプ大統領就任前は長期金利5%、一部に6%まで上昇する予想が出ていましたが、少なくとも現時点では金利はピークアウトしたように見えます。
今夜はドルが独歩安です。

通貨インデックス比較

もし、トランプトレードが就任とともに巻き返されるとするなら、関税のやり玉に上がっていたカナダドルの逆流が大きくなる可能性が高いのでは?というのがIMM通貨先物市場のカナダショートポジション。

FOREX WATCHER

豪ドルもそこそこショートが溜まっています。

ということで豪ドル/ドルも0.6249ドルで買ってみました。

豪ドル/ドル日足 レジスタンスライン超えてきた

日銀は今週利上げの公算で日米金利差縮小だが、、、

日銀が23、24日に開く金融政策決定会合で、政策金利の追加引き上げを決める方向であることが21日、分かった。現行の0.25%程度から0.5%程度に引き上げる見通しで、リーマン・ショック直後の2008年10月以来、約17年ぶりの高水準になる。

共同通信がほぼ確定というトーンで観測記事を更新。東京時間にも記事にしていましたが、00:06に記事をアップデート。
ドル金利が低下する中で、日本の金利は下げ渋る展開。日米金利差は縮小基調を強めています。

ドル円と日米金利差(10年)

金利差縮小ほどドル円が大きく崩れていない背景は、米金利低下で、他通貨が上昇しているためクロス円が上昇していることでドル円も支えられてしまっているという側面が。また、米金利低下で、米株が勢いよく上昇しており、リスクオン相場となっていることから円高になりにくい地合いです。

クロス円日足チャート
上段 ダウ平均 S&P500 SOX指数
下段 NASDAQ ラッセル200 ダウ輸送株

トランプ大統領就任をマーケットは歓迎。米株は上昇を強めています。この環境では、クロス円が強含むためドル円が大きく崩れにくい。
今日はトランプ発言の乱高下でドル円をショート、買い戻すというトレードを2回ほどやりましたが、足下では下落が鈍いのでショート解消したままです。
日銀は利上げをするだろうことはすでにマーケットに織り込まれていると思われ、日銀がこれ以上の円高を演出できるイベントになるかというと疑問。植田総裁の会見がタカ派であれば、円高が加速するでしょうけれど、今回はハト派的利上げになるのではないか、という見方が多いようです。利上げはするが、会見はハト派的になる。となると、ドル円はあまり崩れないかもしれませんね。ということで利上げでも日本株も崩れないと思われます。

NOTE

雇用者数は12月に前月比4万7000人減少し、約1年ぶりの低水準
BOE約2週間後に発表する金融政策判断での3回目の利下げに道筋か

ポンドドルも上昇していますが、ちょっと買いにくいですね。
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