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植田総裁講演受けドル円買い戻し優勢に~米株反発基調、リスクオフムード後退

日銀植田総裁講演でドル円上昇

ドル円が円安ドル高基調にあることから、今回の講演ではややタカ派的発言が期待されたのですが、植田総裁は従来のコメントを踏襲。次回12月日銀会合での利上げを示唆することはありませんでした。

■金融緩和度合いの調整をどのタイミングで進めていくかは
「あくまで先行きの経済・物価・金融情勢次第だ」

タカ派的コメントを期待していた向きが事前にドル円ショートに動いていた側面もあったのでしょう、思惑が外れたことでショートの買い戻しに動いたと見られます。

ドル円5分足と日米金利差2年

概ね日米金利差に沿って動いているドル円相場、植田総裁講演前後は金利差無視でボラティリティ上昇となりました。事前に売り込んだ向きの買い戻しだと思われますが、その後夕刻ロンドンタイムからドル金利が上昇するとドル円相場も上昇。155.30円台までドル高円安となる局面がありました。

結局ドル金利次第ですが、、、
それでも植田総裁の発言は新味がなかった、というだけで、日銀が発するメッセージは、タカ派です。
「実質金利が低いことの弊害、どこかでインフレが加速して2%超えてしまうリスク」「金融緩和の度合い、むしろ強まっていると評価できる」というのが日銀の懸念するところなのです。
実質金利については今日の講演録に図表として示されていました。

実質金利はマイナス、十分に緩和的だと日銀

今日、植田総裁が12月会合での利上げを具体的に示すことはありませんでしたが、「日本経済、緩やかに回復している」「経済・物価見通し実現していけば、政策金利引き上げる」のですから、12月利上げがなくても1月利上げはあるだろう、というのが市場のコンセンサス。積極的に円ショートを積み上げていくような局面ではないと思われるのですが、ドル円は下値固いですね。

というのも、日銀が12月もしくは1月にわずか0.25%の利上げをしようとも、政策金利がようやく0.5%になるだけの話。来年25年には1%まで政策金利が引き上げられることが予想されていますが、対して米国の政策金利は来年の利下げ回数が減って来年1年かけてせいぜい4%程度までしか下下られないだろうという見方が市場に織り込まれつつあるからでしょう。

週末はリスクオフ的に急低下した米金利、今夜は再び上昇基調にあります。長期金利、どこまであがるでしょうか。

米国債利回り

155.34円のドル円ショートは154.87円で買い戻し。
163.94円ユーロ円ショートは163.53円で買い戻し。
ポンド円を195.81円で買い参戦。
全体としてはドル売りなんですよね、、、。
だからドル円ではなくてクロス円ロング。
短期的にはドルストレートでのドル売りか、クロス円ロングが良さそうです。短期的に、ですが。。

通貨インデックス

今夜は、金曜の下落の反動か。米株市場反発基調にあります。
クロス円堅調なので、リスクオフムードは後退してしまった印象。

上段 ダウ平均 S&P500 SOX指数
下段 NASDAQ ラッセル200 ダウ輸送株

やはり金曜の米株下落はオプションSQ絡みだったか。
20日(水)日本時間では21日(木)の早朝にNVIDIAの決算がありますので、明日、明後日は決算待ちで小動きかもしれません。

NOTE

(2022年の株価大幅下落を正確に予測した)ウィルソン氏、S&P500種株価指数が来年末までに15日の終値から11%上昇の6500前後に達すると予想した。以前は25年半ばの同指数目標を5400としていた。

来年も米株上昇は続くのか?
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