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米金利急低下、ドル円レンジ下方ブレイク円高へ

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ウォラーFRB理事発言で、米金利更に低下

米金利はトップアウトしたのかもしれません。トランプ大統領就任前にPPI,CPIなどインフレ指標が警戒したほどに強くなかった=鈍化していたことに加え、今夜はウォラーFRB理事発言に市場が反応しました。
金利は急低下しています。

米国債利回り

・明るいインフレ指標続けば、利下げ時期は市場予想より早くなり得る
・ウォラー理事、3月利下げの可能性も完全には排除しない姿勢示す
・今後発表されるデータ次第で年内に3-4回の利下げが可能なことを示唆

米長期金利5%到達を予想していた向きも多かったのですが、4.79%で折り返し今夜は4.6%台へと低下しています。

今夜のフィリー指数は良好な数字となり、センチメントが違えば米金利は上昇したと考えられますが、FRB理事の発言のインパクトが大きかった模様。

米金利低下で、米国株市場は寄り付きこそ高く始まったのですが、その後上げ幅を縮小しAM3:00現在では前日比マイナスで推移しています。要人発言で素直に買い進められるほどの楽観ではないようです。バリュエーション調整はまだ続くのかもしれません。

今日発表されたTSMC決算が良好だったため、SOX指数は前日比でもプラス圏維持。しかしApple株の下落が止まらないなど、テック銘柄は明暗分ける動きとなってきました。

TSMC

TSMC日足

Apple

Apple日足

ドル円はレンジ下限を明確に下放れ、1月日銀利上げ観測報道

■日本銀行は、来週予定されるトランプ米次期大統領の就任時の発言を受けて金融市場などで大きな混乱が起きなければ、23、24日の金融政策決定会合で追加利上げを決める公算が大きい。複数の関係者への取材で分かった。
■正副総裁の発言を受け、金利スワップ市場では同会合の利上げの織り込みが8割台まで高まっている。

氷見野副総裁、植田総裁の発言に加え、今日1月16日は時事通信、Bloombergなどメディアによる来週1月日銀会合での利上げ観測記事でドル円相場は円高に押される局面がありました。

ドル円15分足と日米金利差(2年)

ダメ押しとなったのはウォラー理事の発言による米金利低下ですね。
日足でみるとこれまで固かった156円節目を明確に下抜け、レンジを下方向にブレイクし下落トレンドが始まったように見えます。

ドル円日足

ドル円156.10円ショート
ポンド円191.58円ショート継続。

NOTE

中銀預金金利は年央までに2%になると複数のECB当局者想定
市場は6月末までに3回の0.25ポイント利下げしか織り込んでいない

ユーロは下落トレンドが明確ですし、1ユーロ1ドルのパリティがターゲットとのコンセンサスが醸成されつつありますが、足下では日銀利上げやドル金利の急低下のほうがファッションとなっており下げ足が鈍い。一目均衡表の基準線(赤いライン)が抵抗となっていますが、そこまでのリバウンドはありそうですね。

ユーロドル日足

・JPモルガンやシティなど一部大手行はデフレが25年まで続くと予測
・中国は特に財政面での刺激策が必要-エコノミスト
・中国が17日発表する国内総生産(GDP)データは、2024年の中国経済が2年連続でデフレとなったことを示すと大方の市場関係者が想定している。

金融関係者らに話を聞くと、今年巨額の経済対策を打つと報じられている中国ですが、中国への投資再開を考えている向きはほとんどないようです。これまで中国に向かっていた資金の受け皿に日本が選択される可能性を考えると日本にとっては悪くない話にも見えますが、中国の需要減は日本の企業業績に響くケースもあろうかと思いますので、必ずしも吉報ではありません。
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