FOMC直前、米株が崩れだした?!~ポンド急上昇、利下げ折り込み急低下【FXブログ】
FOMC直前ドル金利上昇一服、小売売上高数字強くも
トランプトレードで上昇してきた米金利、トランプ氏が大統領選挙で勝利を収めた後は、材料出尽くしからか金利は低下に転じていましたが、ここ7営業日は米金利が再上昇機運にあり、トランプトレードの高値を越えようとしていましたが、FOMC前夜、金利上昇にも歯止めがかかりました。
このまま金利上昇が止まるかどうかは明日のFOMCのドットチャートを見てからということになろうかと思いますが、今夜は米小売売上高の数字が強かったにも関わらず、ドル金利が低下に転じたことがこれまでと異なる値動きです。
⬇️これはドル円15分足チャートと日米金利差(10年)16:00~欧州時間あたりからドル金利上昇が加速したのですが、ドル円相場はこれにはついて行けず。22:30に米11月小売売上高の数字が発表されるとドル金利が低下に向かいました。数字が強かったにも関わらず、です。
・11月小売売上高:
前月比+0.7%(予想:+0.6%、10月:+0.4%)
・11月小売売上高(自動車除):
前月比+0.2%(予想:+0.4%、10月:+0.1%)
GDPの7割を占めるとされる個人消費が旺盛ということであれば、積極的な利下げは回避されるだろう、ということで明日のFOMCでは来年の利下げ回数が市場の想定通り9月の4回から2回に減らされる可能性も高まったと考えることができるのですが、なぜ金利が低下しているのか解せませんねぇ、、、
崩れだした米国株、イベント前のポジション調整?!
考えられる理由としては、今夜、米株が全般軟調であること。米国の金利の高止まりを嫌気したか、FOMC前夜ということで利食いが旺盛になっているのか。17日(火)(日本時間では18日(水)の0:50現在の米株⬇️
今夜小売売上高は22:30発表で、ドル金利はこの時点から下落に転じていますが、その後23:15に発表された鉱工業生産、設備稼働率、24:00に発表されたNAHB住宅市場指数などが軒並み市場予想を下回ったことで金利低下が加速したようにも見えます。
・11月鉱工業生産:
前月比▼0.1%(予想:+0.3%、9月:▼0.4%←▼0.3%)
・11月設備稼働率:
76.8%(予想:77.3%、10月:77.1%)
・12月NAHB住宅市場指数:
46(予想:47、11月:46)
米株は、小売の強さを受けて高金利政策が続くことへの警戒で下げたのか、鉱工業生産など他の指標の弱さから手仕舞いが旺盛になったのかはわかりませんが、今夜は米株から債券へと資金シフトが起きているような値動きです。債券買いが入れば金利は低下しますね。
しかし、このダウの下落を見てください。
昨日16日までで8営業日連続安。2018年以来の記録です。今夜も下げれば9営業日連続安。これはやはり足元で急騰してきた金利の影響を受けているとみられます。
そして11/20の決算発表以降、上値重くレンジが続いていたNVIDIAがヘッド&ショルダー(三尊天井)完成形の下落が始まったように見えます。今夜の下落で90SMAを割り込んでいますね。
これがFOMCを控えての手仕舞いの影響なのか、それとも流石に楽観的過ぎた株式市場に調整の機運が生まれたのか。
BofAのファンドマネージャー調査によると、投資家らの現金比率は過去最低水準、米株に資金が投入され米株への資金配分は36%でこれも過去最高水準。BofAはこれは株の売りシグナルになると警鐘を鳴らしています。米株は決してバリュエーションから割安ではありませんので、水準調整がいつあっても不思議はないですが。。。NVIDIAとPLTRのプット仕込んでます。
株に大調整あればドル円相場はリスク回避的に円買いが旺盛となり下落する可能性も高いと考えれますが、今週のFOMCで市場はどのような反応を示すでしょうか。ドル円相場は静観中。
英国雇用統計、賃金上昇率予想を大きく上回りポンド上昇
今日はポンドが強い。
どの通貨ペアに対してもポンドが上昇しています。
英国は今週木曜BOE英中銀によるMPC金融政策会合が予定されています。
ポンド高の背景は強い賃金上昇。16:00に発表された英雇用統計で賃金上昇率が予想を大きく上回りました。
ボーナスを除く週平均賃金は+5.2%(予想+5.0%/前回+4.9%)
ボーナス込みでも+5.2%(予想+4.6%/前回+4.4%)
前回値がそれぞれ上方修正。
実質賃金は+3.0%と今春以来の高水準。
え!英国はあと2回しか利下げが織り込まれていないんですか。米国でも12月は利下げがほぼ確実視、足元で最もタカ派的な市場の折り込みでも来年2回利下げが見込まれていますから、ここから3回の利下げはあろうかと思われますが、米国より英国の金利の方が高止まりする可能性があるということでしょうか。
そして英独債のスプレッド拡大しており、1990年以来の高水準に接近しているとのこと。世界の長期金利の推移を確認すると今日、英長期金利は勢いよく上昇していますね。
今夜米金利がやや低下基調にあるのですが、英国金利は上昇、これが今日のポンドドル上昇の背景です。そして英独金利差は90年来のレベル②まで広がっているということで、ユーロ/ポンドでのユーロ売りポンド買いが旺盛でユーロポンドが下落しているのもこれで説明がつきます。
昨日、ユーロポンドを0.8313ドルでショートしていますが、利益が拡大してきました。ポンドオージーの買いも面白そうですね。中国の金利を見てください。これ、デフレですよ。中国の来年からの景気テコ入れ策への市場の期待も薄いというか、懐疑的というか。。。中国の低迷は豪ドル売りの連想に繋がりますが、足元、年明け早々にも今回のフェーズで初めて利下げに踏み切るかも、との観測が出てきた豪州。豪ドルの売りが続きそうです。
クロス円は今週の日銀イベントを見るまで手が出せません。
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