私のものは貴方のもの
「私のものは、あなたのもの」
どんな意味?
「私のもの=あなたのもの」
私のもの、イコールあなたのもの
それは、「パパラギ」の一節
サモア諸島の南の島、しゅう長ツイアビの演説集「パパラギ」
その島では、「私のもの」と言う言葉の中に、「あなたのもの」と言う意味が同時に含まれていると言う。
「パパラギ」に初めて触れたのは、多感な高校生時代。当時抱えていた、「社会に対しての漠然とした不満や苛立ち」の根本が分かった気がした。
今、自分が住んでいる世界が「私のものはあなたのもの」の世界じゃないから
その島では所有と言う概念がない。
「お金」を払わなければ何も私のものにならない、経済至上主義の世界だから。だからこんなに生きにくい社会なのだと、高校生だった私は思った。
「パパラギ」は「私」の人生の向かっていく道を導いてくれた本。
あのとき、社会科の先生が配ってくれた1枚のプリント。それが「パパラギ」の本から抜粋した文章だった。
あまりに衝撃を受けたので、そのプリントを家族の前で読み上げた記憶がある。反抗期の女子高生が、家族の前でそれを読み上げるのだから、本当に心を打たれて、そして理解して共感して欲しかったんだ。
その後、私の辿った道のりで、共感してくれる人は殆どいなかった。けれど、20代前半には「パパラギ」が伝えてる世界観を理解し、共感してくれるたくさんの人達と出会う事になる。
「私のものはあなたのもの」
所有と言う概念がない世界
地球の恵みを皆で分かち合う世界
あのとき、プリントを配ってくれた社会科の先生、有り難う。
しゅう長ツイアビさん、素敵な演説を有り難う。
私の住みたい世界に、私自身が変わります。
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