骨と軽蔑を見ました
23年3月28日、博多座で上演された「骨と軽蔑」を鑑賞。
ケラリーノ・サンドロヴィッチさん作の舞台を初めて見ました。
東西に分かれて内戦が続くとある国の田舎町。そこで起きる家族とその周囲の人々の物語。登場人物はすべて女性。母、姉妹、愛人?、家政婦、友人ら7人が繰り広げる喜劇であり悲劇。
とにかくセリフの量が多く、役者さんの素晴らしい演技に👏。セットはほとんど変わらず、セリフだけで物語が展開されていきました。
笑いがあらゆるところにちりばめられているけど、時折、凍るように緊迫した雰囲気が会場全体を覆いつくしました。
宮沢りえさんの演技を生で見たいとずっと思っていて念願の鑑賞でした。
りえさんが登場した時、一瞬にして舞台が華やかになるのを感じました。
舞台の力がすべて彼女に引き寄せられるような演技力、美しさ。舞台の上で水を得た魚のように生き生きした演技でした。
鈴木杏、水川あさみ始め、豪華キャストでしたが、スーパースターばかりでおなかいっぱい!という感覚はなく、どの役も絶妙なパワーバランスを作り上げて、一つのストーリーがまとまっていました。
パンフレットも買いました。読み応えたっぷり。
男性の作家が描く女性だけの舞台が、自然に受け止められるのは、ケラリーノ・サンドロヴィッチさんの技量に他ならないと思いました。
また生の舞台を見たいです!
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