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「桃澤 大祐」というランナー 2020/07/03

今回はあるランナーについて思うことを書いていきたいと思います。タイトルにもあるように、そのランナーの名前は「桃澤 大祐」選手です。

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(「桃澤 大祐選手」本人noteより引用)

■プロフィール
名前:桃澤 大祐(ももざわ だいすけ)
出身地:長野県上伊那郡中川村
経歴:上伊那農高校ー山梨学院大学ーサン工業(現所属)
自己記録:5000m13分44秒/10000m28分25秒/ハーフマラソン61分50秒/マラソン2時間15分23秒

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■本人Twitter & note アカウント

なぜ今回桃澤選手について書こうと思ったかというと、

最近話す機会が多かったけど、そういえばなんでこんなに話すようになったんだっけ?
実際に会った回数はまだ5回くらいな気もする。。
あとは彼から学ぶことも多いので、この機会に彼をみていて思ったことを書いてみよう。

という考えが頭に浮かんだので、今回はそれを言葉にしていきます。

初めて会ったのは2017年1月の赤羽ハーフマラソン。
この時までは桃澤選手の存在は正直ほぼ知りませんでした。
あと実際のところ、最近まで佐久長聖高校出身だと思っていたのはここだけの話です。
(注:桃澤選手は上伊那農高校出身です)
レース中に、

なんかピッチが速い
誰だ、この選手

といった印象があり、それが後になって桃澤選手だと判明します。そのときのレースはラスト3km地点くらいで自分が桃澤選手を離し、そのまま逃げ切って優勝しました。(違っていたらごめんなさい)

(当時の赤羽ハーフの写真)

レース後に笑顔で、

お疲れ様でしたっ!!!
DeNAの須河さんですよね、はじめまして!!

みたいな感じで挨拶をされたことは記憶していて、
けっこう人見知りの僕としては、挨拶を返すにあたり少し挙動不審な感じが出ていたかもしれません。

う、うん、お疲れ様。(いきなり話しかけられて焦る)
山梨学院大学にいた桃澤君だよね??

といった感じで、自分の持っている数少ない情報を頼りに挨拶を返したような覚えがあります。
そのときの会話の中で彼は、

「長野県の伊那にあるサン工業という企業で大学卒業後も競技を継続してやっているんです(笑顔)」

と言っていたので、地元で頑張って競技をやっている選手もいるんだなあと当時は感心した覚えがあります。そんな彼の取り組みに感心しているのは今も変わりません。

(はじめて会った時からブレてないのが彼のすごいと思うところのひとつ)

その後は特に会話をする機会や同じレースに出場することもなく、
やたらと力を伸ばしている彼の情報やその姿を知るくらいで、
特に接点はありませんでした。

桃澤君、めっちゃ速くなってる、、、
というか試合出過ぎでしょ、、

Twitterに流れてくるタイムラインを見ながら、
そんなことを彼に対しては思っていました。
(試合を強度の高い練習に置き換えるスタイルは、参考にしている選手も沢山いるはず)

(目的を持って試合に出場する桃澤選手 2日連続、1日に複数のレースに出場することもある)

その後再び接点を持ち始めたのは、昨年の4月を過ぎてから。
自分が当時所属していた実業団チームを辞めてプロランナーとして活動していくことを決めたときからです。

この時に桃澤選手は自分のTwitterアカウントに

どうやって海外のマネジメント会社と契約したのか教えてください。

と持ち前の物怖じしない姿勢でDMを送ってきました。
僕が思う桃澤選手のすごいと思うところは色々あるのですが、
今回は3つ挙げたいと思います。(次回があるかはわかりませんが…)

まず1つ目は、
自分の競技活動においてプラスになると思えば即行動に移すところ」。
先ほどのTwitterのDMもここに該当するかと思います。

聞くだけなら誰でもできるじゃん

と思うものの、相手に嫌われるんじゃないかとか、変なやつだと思われたらどうしようとか、関係値が深くない人に対しては中々積極的に話を聞けないことが実際には多いかと思います。
(けっこう僕はそのタイプです。。「嫌われる勇気」とかも読了しましたが実際に行動に反映するのはまた勇気が入りますよね…)

でもそういう気持ちよりも、自分の実現したいことを優先するために行動する桃澤選手は同じランナーとして尊敬しています。

(自ら行動して自分を高めようとする桃澤選手の姿勢は見習うべき点が沢山ある)

2つ目は、「自分の目標に対してブレずに取り組む姿勢とそれをはっきりと言える強さ」です。

桃澤選手は以前から、

・地元で競技をすることでしか、地元に伝えることができないことがあるんじゃないかと思って地元を離れずに競技をしている
・長野県は実業団チームがないので、自分の競技を通じて、子どもたちに陸上にも夢はあるんだよと伝えたい

と言っていて、今もそれはブレてないなと感じています。
正直彼ほどの実力があれば、今よりもいい待遇で競技に取り組める実業団チームがあるのではないかと以前から思っています。これは僕だけでなく、そう思っている陸上関係者の方は多いと思います。
ただ、彼はそれよりも自分は長野県で競技をやっているから強くなれると言っていましたし、今取り組んでいることの先に彼が目指していることがはっきりとあるのだと思います。
年々成長していく彼の様子を外からでも見ていると、
この選手はなにかやってくれそうだな、そう感じずにはいられない、そんなところも桃澤選手の魅力のひとつだと感じています。

(桃澤選手の想いが詰まったnote 自分がどうなりたいのかが力強く書かれている)

3つ目は、「関わった人を元気にしてくれる、人から応援されるランナー」であること。
彼を見ていると、
なんかすごくエネルギーがあって頑張っているな、自分も負けずに頑張ろうと思う自分がいます。
うまく言葉にはできませんが、なにか元気を与えてくれる選手という印象が彼にはあります。

ただ普段はニコニコ笑顔をみせながら話している彼ですが、会話しているとかなりの毒舌で無茶振りを振ってくることもしょっちゅうです。
ただ言葉とは裏腹に嫌らしさは全く感じず、まじりけのない清々しい雰囲気で毒を吐くので、こんな選手は中々いないよなあと思って話を聞いています。

ふふふ、
まさかプロランナーである須河さんが僕よりもトラックのタイムが遅いということはないですよね、
ふふふ、、

とニコニコしながら言われたこともありました(涙目)。

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(「漫画キングダムより引用」王騎将軍を彷彿とさせるような桃澤選手の笑い)

あとは普段は笑っているけれど、
レースのときの顔つきはガラリと変わり、鋭い表情になるところも彼の魅力のひとつかと思います。先日彼と対談する機会があったのですが、その時に彼は、

レースは自分を表現できる場所、走っている自分を見て欲しい

ということを言っていました。
彼の走りはなにかやってくれそうな、そんな気がします。だから彼のことを応援したくなる人がいて、なんとなく気になる存在感のあるランナーなのかなと個人的に思います。

今月からはいよいよ陸上長距離もレースが開催されます。
僕は怪我の影響でレースに出場できませんが、ライブ配信からなんとなく気になってしまう彼の走りを観戦しようかなと思います。とりあえず出場するホクレンディスタンスチャレンジ(北海道で開催)には初出場ということで、健闘を祈っています。ちなみに桃澤選手は7/15の網走大会の10000mに出場予定とのことです。

僕のほうも、

ふふふ、
まだ怪我してるんですか?
それじゃあプロランナーは務まりませんよ、
ふふふ、、

とまた毒を吐かれないように早く怪我を完治させたいと思います。
怪我が治ったら、伊那に行って練習させてほしいので、宿泊場所の斡旋宜しくお願いします。

(長野県で活動している桃澤選手の練習場所 僕もここで練習してみたいです)

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