【全力で推したいゲーム】428〜封鎖された渋谷で〜
今回は、Noteで募集中のハッシュタグである「全力で推したいゲーム」を紹介します。
タイトルにもある通り、「428〜封鎖された渋谷で〜」です。
この「428」はWiiで始まり、PSPへの移植やPS3とPS4ではHD画質になって移植されました。
またSteamでも販売されているので、今から遊ぶなら、コンシューマーだとPS4、PCだとSteamがおすすめです。
現在は配信終了してしまいましたが、iOSとAndroidでも配信されていていたので、スマホで手に取ったという方も多いかも知れません。
紹介に入る前に、僕がこのゲームを手にとったきっかけと、他にどんなゲームが好きなのかを書きます。
このゲームを手にとったきっかけ
まずはサウンドノベルというジャンルに触れたきっかけですが、僕が小学生の頃におかんが「かまいたちの夜」と「かまいたちの夜2」をプレイしていたのを後ろでビクビクしながら眺めていました。
サウンドノベルとはなんぞや?については後述します。
かまいたちの夜シリーズが幼心にはかなり怖くて、当時は自分でプレイする勇気が出なかったのですが、もう少し大きくなって、確か小学校の高学年とか中学生くらいになって、どちらともプレイしました。
登場人物がシルエットという独特の映像表現、枝分かれするストーリー展開、想像力を刺激する音楽と効果音、といったサウンドノベルの要素に引き込まれて行きました。
そして、その頃くらいにはネット環境もあったので、他のサウンドノベルの作品として、「街」があることを知り、実写のサウンドノベルというものに興味を持ちました。結局この「街」に関しては未プレイで、いつかプレイしたいとは思っているのですがなかなかプレイ環境の難しさも相まって遊べずにいます。
そしてそこからしばらく経って、思い出の「かまいたちの夜」と憧れの「街」と同じメーカーであるチュンソフトから、実写サウンドノベルの新作が発売されることを知り、発売日に購入しました。
海外ドラマを意識したストーリー展開だという事で、当時は海外ドラマブームで僕もハマっていたので、それも購入を後押しするきっかけになったと思います。
初回特典だったか予約特典だったか忘れてしまったのですが、メイキングのDVDも持ってます。
それぐらいに、プレイ前の期待はとてもとても高かったですね。
どんなゲームが好きか
ゲームは物心つく頃にはすでに遊んでいて、ずっと好きです。
思い出深いゲームは
・スーパーマリオ64(唯一父も母も兄も家族みんなで遊んだ)
・F-ZERO X(初めてお小遣いで買った)
・F-ZERO GX/AX (初めてゲーセンに通うという経験をした)
・この記事で紹介する、428~封鎖された渋谷で~(僕の人生観を作ってくれた)
・ゼノブレイドクロス(初めてのオープンワールドゲームでこれも僕の人生観に影響を与えてくれた)
といった感じです。
他にもたくさんありますし、スマホゲームも遊んでなくはないですが、僕の人生に強く刻まれているゲームに絞って、ここではこのくらいにしておきます。
「428〜封鎖された渋谷で〜」の概要
ジャンルは先述の通り、実写のサウンドノベルです。
サウンドノベルとは、画面いっぱいに表示される文字を自分のペースで読み進めて、そこに背景が表示されたり、音楽や効果音が流れる、というゲームです。
要所要所で選択肢が表れて、自らストーリー展開を選んでいくのが大きな特徴です。
チュンソフトの「弟切草」や、先述のおかんが遊んでいた「かまいたちの夜」が代表的です。
そして今回紹介する「428」の大きな特徴は、背景が実写であることと、主人公が5人であること。これは先述した「街」も同じ要素を持っており、「街」と同じ世界線の渋谷でのストーリーが描かれます。
完全な続編ではないのですが、一部同じ登場人物が登場するなど、精神的な続編となっています。
実写の背景
実写の背景は先述の通り「街」が源流です。
「428」では役者さんが実際に声を出して身体を動かして演技をしている場面を連写して撮影されています。
一部は動画が再生されますが、声は入っていません。
役者さんたちは本当のドラマ撮影のようにセリフを覚えて撮影に臨んだそうですが、最初はセリフを覚える必要はないと思っていて「よーいアクション!」で撮影が始まってビックリした、と笑い話としてインタビューで答えている方もいました。
実際に演技をしている場面を連写しているので、役者さんの表情はイキイキしているし、静止画なのに今にも動画が再生されそうな躍動感のある場面もあるしで、段々とゲームの中の渋谷の世界や登場人物の感情に引き込まれていきます。
「街」に関してもそうなのですが、当時の渋谷のリアルな景色がたくさん残っているという意味でも、結構貴重な作品です。
複数の主人公
複数主人公は「街」も「428」も同じなのですが、方向性が少し違っています。
「街」は複数の主人公が渋谷の中で少しずつ影響し合いながら、それぞれが独立したストーリーとして描かれます。
一方で「428」は5人のストーリーが互いに影響し合いながら、最初はバラバラなのに最終的にはひとつの大きなストーリーに収束して行きます。
バラバラなお話はバラバラなままの方がリアルではないのか?という意見もあるのですが、ひとつの大きなストーリーへと収束していく流れは見事で、リアルさを超えた爽快感があります。
影響を与え合う
そして、その内容についてはあえて触れないようにしますが、バラバラな登場人物たちが互いに影響を与え合うストーリーがとても面白いのです。
ストーリーを読み進めていると所々に選択肢が現れます。
「かまいたちの夜」ではこれでストーリー展開が変わり、全く違う世界設定のお話へと飛躍して行きます。いわゆるパラレルワールドです。
それはそれで面白いのですが、語ると長くなるのでここでは控えておきます。
「428」では、ひとりの主人公でストーリーを読み進めると、どう頑張ってもバッドエンドになってストーリーが進まなくなってしまいます。そこで別の主人公のストーリーを読み進めて行動を変えることで、先ほどバッドエンドになってしまった主人公の未来を書き換えて、ストーリーを進めていきます。
「その行動がそんな風に影響しているのかー!」という予想外の展開が何度も繰り返されます。
すべての主人公が影響を与え合って未来を作っている、この絡み合い方が僕に、人生はひとりでは生きていけないし自分の行動は誰かに影響を与えているかも知れない、ということを教えてくれました。
そして上木彩矢さんのテーマ曲も含めて、自分の行動で世界が大きく変わるわけではないけど、でも、確かに自分はこの世界に影響を与えて存在している、この世界で自分は確かに生きているんだ、ということを実感させてくれました。
以上、僕が全力で推したいゲーム「428 ~封鎖された渋谷で~」のお話でした。
ちなみに、「428」の更なる精神的続編に、3DS/PSP/PSVitaの「タイムトラベラーズ」があり、これも楽しく遊びました。
個人的には「428」ほどの衝撃ではなかったのですが、こちらは「選択肢によって未来を書き換える」ことに対して世界設定的に切り込んだ、超意欲作だったと感じています。タイムトラベル物が好きな方にはオススメできる作品ですが、実写ではありません。
いつかまた、実写のサウンドノベルの新作が来ることを期待しています。
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?