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“できる自分”を演じるの、そろそろやめない?

仕事ができない自分を認める怖さ

病院看護師時代、「仕事ができないとダメだ」と思い込んでいた。ミスをすると怒られ、評価が下がり、相手にされなくなる。それが怖くて、失敗しないようにとにかく必死だった。

できる自分を演じることに精一杯で、失敗を隠すこともあった。患者さんや家族のためよりも、自分が怒られないことが最優先になっていた。今の自分からは信じられないけれど、同じように働いている看護師はまだたくさんいると思う。

「仕事ができる自分」を演じることのリスク

「失敗しないことが一番」と思い込むと、逆にトラブルが増える。怒られたり、陰口を言われたり、大きなミスにつながることもある。

優先順位は出来ない自分を隠すことなので、分からないことは聞けない。分かってるフリをする。少しのミスを相手のせいにしたり、隠すなど、周囲も扱いづらかったと思う。

20代の頃は職場で先輩や医師に怒られたり、ため息をつかれたりすることも多くあって、本人に辛かった。なんで俺はこんなに仕事が出来ないだろうとずっと嘆き嫌な気分を味わっていた。そんな状況が続いた原因はただ一つ「仕事ができない自分を認めることができなかった」からだ。

心の奥で「仕事ができない自分なんてダメだ」と思っていると、不思議と周囲も同じように感じるようになる。隠そうとすればするほど、それが伝わってしまう。

「認める」とは何か?

「認める」というと抽象的に聞こえるかもしれないが、要は「できない自分でも大丈夫」と自分にOKを出すことだと思っている。

俺も、陰口を言われて鬱になったとき、ノートにひたすら自分の気持ちを書き出した。それを繰り返すうちに、「できなくてもいいじゃん」「完璧にやるのは無理」と、強く握りしめていた思い込みを手放せるようになった。

紙に書くことで気づきを得る方法

  1. 今起きている事実を書き出す

  2. その事実に対する自分の感情を書く

  3. なぜそう感じたのかを書き出す

  4. 「なぜ?」を繰り返して深掘りする

こうやって書いているうちに、自分の奥にある本当の感情が見えてくる。書き続けているとある地点で「ああ、そういうことか!」と気づく瞬間が訪れる。

認めることで現実が変わる

「仕事ができない自分でも大丈夫」と思えたとき、不思議と人間関係が変わり始めた。陰口を言っていた先輩が逆に色々言われて辞めていき、俺は仕事がしやすくなった。むしろ「仕事ができる人」として扱われるようになった。

認めることで現実が変わる。この経験は、今でも鮮明に覚えている。

認めるのは怖い。でも…

認めることは、自分を否定することのように感じるかもしれない。周りからもっと批判されるのでは? と思うかもしれない。でも、認めない限り、同じ苦しみを繰り返す。

「仕事ができないとダメ」と思い込んでいる人ほど、できない自分を過剰に隠そうとし、周囲にも厳しくなりがち。その結果、人間関係のトラブルは増え、悩みは尽きない。

一度認めてしまえば、怖さは確実に減る。行動が変わると、人間関係も自然と変わっていく。

もし今、職場の人間関係で悩んでいるなら、まずは自分の気持ちを書き出してみてほしい。認めることで、今の現実を変えるきっかけになるかもしれない。

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