『絵本の 絵と 文』
絵本は、絵と文で成り立っています。
多くの方が 陥りやすいのが、
① 文章で 書かれている事を 絵で 説明してしまう
いわゆる『挿し絵』を 描いてしまうこと。
② 絵で 表現している ことを、
文でも 言ってしまう ことです。
これ、2つとも 最終的に 同じことを 言っています。
例えば ① は、文章が 先にできて、絵を考える ときに、
『○○君が 花を 一輪 持って きました』という シーンが あったとします。
本当なら、○○君が 場面の どこかにいて、全体の シチュエーションが
わかり、どのような 雰囲気か わかるように 描かなくては いけない 場面も、小さな ワイプで、花だけ 描いてある。
いわゆる『挿し絵』であったり、
②で言えば、『爽やかな花畑にきました。』という場面があるとします。
その場合、『爽やか』は、絵で表現すれば、省略できるということです。
例えば、僕の 絵本『いっぺんやってみたかってん』の
クライマックス木の上から、公園の外を眺めるシーン。
テキストが あえて『うわー。こんなん なってたんか~。』と してあるのは、実際は『うわー。こんな 綺麗な 景色に なってたんか~。』というような意味合いですが、
この、綺麗な景色は、見た人が感じて貰うもので、
あえて、文章にする必要はないと言うことです。
できるだけ
絵で言っていることを文では言わない。
文で言っていることを絵で言わない。
絵本は、絵と文でできているという部分も意識すると、
良いのかもしれません。
最後まで 読んでいただき、ありがとうございました。
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はっとり ひろき(絵本作家)
絵本作りで勉強になったことなど。 建設機械やフォークリフトの整備士を年勤め、第39回講談社絵本新人賞を受賞 デビュー作「いっぺんやってみたかってん」は2018年MOE絵本屋さん大賞新人賞3位 「トイレロケット」講談社発売中!第3回こころの絵本大賞受賞。第1回ビルボ絵本大賞受
❤😆👏
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