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相手を「好きだ」と思いながら行うユーザーインタビューは質が違うのでは?

今日もレビューです。最近インプットを加速していることもあり、読み終わった本が積読ならぬ、積みレビュー状態でなかなか自分の考えをアウトプットできていませんが、言葉の新陳代謝をもう少しあげられるように努めようと思います。

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今回のお題目はこちら

前回に引き続き、今後のUXリサーチに向けてメキメキと知識をつけています。

 ※ ちなみに前回の記事がこちら

今回手に取ったこの書籍はすごくリアルで具体的な書籍。正しく"教科書"というタイトルがふさわしいものでした。

 全体として「計画→準備→実施→考察」というユーザーインタビューで起こる出来事を時系列にピックアップし、そこでやるべきことや注意すべき点が記されています。

 それぞれの章負が非常に丁寧な内容で、この本をチームで回し読みしながら具体的なユーザーインタビューのイメージを持つことができる入門書らしい一冊でした。

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 ところで、この本では随所に「ユーザーに敬意を持って接すること」「インタビューに答えやすい空気を作ること」を強調しているように感じました。

 至極当然のことかと思いますが、これがなかなか難しい。

癖が強い人。言いたいことを言い散らかす人。なかなか本質まで辿りつかずイライラする自分。と、心が乱れる場面も多々あると思います。

 なんなら、対象のユーザーでないと途中で気付いてしまった時には・・・げんなりしてしまわないようにすることが必要です。


 ところで、この状況、何かに近くないですか?


 私の中では合コンに近いのでは?と思っています。

始まる前にはお互い事前情報に心を躍らせ、ハードルをどんどんあげていく。

 実際始まると「あれ?こんなはずではなかった・・・」と自分の妄想とのギャップに勝手に振り回されたり、

「うーん・・・まぁまぁ」かなと自分を棚に上げた上からの品評。

 そんな会は「早く終われ・・・」と時計を何度も見て楽しめないどころか、嫌なところばかりが目に入ってきてしまいます。

一方で、楽しい会はどうでしょう?

「相手のことをもっと知りたい」「この場を盛り上げたい」「もっとこの人の話を聞きたい」

目の前で繰り広げられている状況は同じなのに、どんどん楽しくなっていきます。

 単純な自分の中の心の問題でしかなく、これは相手には見えません。

であれば、相手のことを「好きだ」と思いながら、その場を楽しむことさえできれば、場の空気は一変するのではないでしょうか?

 SHOWROOMの社長、前田裕二氏はこんなことを語っています。

“感情で動くよりも先に想像力を働かせる”
相手のことを心から好きになる

ここには訓練で身につけた「共感力」と「人を好きになる力」があると言います。

 参考記事はこちら

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 話を戻してユーザーインタビューに関しても、同じように「共感力」と「人を好きになる力」を持ってのぞむとその場における空気が良いものにできるのでは?と感じました。

 一方で、その様子を客観的に冷静にみる第2の自分も必要でそれがないとユーザーの言葉に対して右へ左へと思い込みで判断してしまうので、要注意ではありますが。

というわけで改めてどんな空気を作っていくかを考えてユーザーインタビューを進めていこうと思う書籍でした。


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はち@PIVOT株式会社のProduct Manager
主にPjM、PO、セールスエンジニア、AWS ソリューションアーキテクトなどを務める。「映像業界の働き方を変える」をモットーにエンジニア組織を超えたスクラムの導入、実践に奔走。DevLOVEなど各種コミュニティーにおいてチームビルディングやワークショップのファシリテーションを行う