名護市の拠点化について。沖縄県の観光がハワイを越える為に必要な事。
2018年、コンドミニアムホテル名護リゾートリエッタ中山がオープンしました。
きっかけは、2013年、
沖縄フルーツランドで、トロピカル王国物語が始まりました。
年々、冒険の内容は厚くなり、
2年後には、滞在時間が90分を超えるようになりました。
そこで、ある問題が起きました。
子供達が泣きながら帰る姿が散見されたのです。
理由を尋ねてみると、
「ホテルに帰らないといけない」
沖縄県の宿泊施設の多くは、中南部に集中しており、
午前中、「中南部」のホテルから「北部」へ向かい、
午後、帰るというパターンだったのです。
(弊社は、北部にございます)
往復の移動時間は、
約2時間(高速道路利用時)〜4時間(県道利用時)
※那覇(南部)〜名護(北部)
※渋滞は含まず。
お客様の中には、渋滞を避ける為、早めに帰る方もおりました。
この事から、
北部での(移動を除く)実質的な滞在時間は
おそらく3〜4時間程度。
これでは、どんな素晴らしいコンテンツがあったとしても
競争の激化にしかなりません。
つまり、観光の計画は、
宿泊地を拠点とし組み立てられる事から、
この問題の本質は、
「北部地区における宿泊施設の少なさ」でした。
2015年、それに対応する為、ホテル計画がスタート、
2018年10月、リエッタ中山は誕生しました。
さて、翌年のゴールデンウィーク、
お客様との会話で、ある事に気づきます。
お客様は、美ら水族館などの北部観光の他、
中南部の観光施設も訪れていたのです。
「北部から中南部への観光」
今までの観光ルートと真逆の動きです。
しかし、改めて考えてみると、
その方が理にかなっています。
高速道路の渋滞は、
朝は、南部から北部へ、
夕方は、北部から南部へとなります。
しかし、北部に宿泊し
朝、北部から中南部への移動は
渋滞とは逆向きで、空いているのです。
つまり、効率的な観光が可能です。
この利点から、
名護市は、北部だけではなく、
沖縄全域の「観光拠点」になりうる事を確信しました。
そして、更に、
名護市の拠点化は、
沖縄観光の大きな問題の解決にも繋がります。
沖縄県とハワイの「観光客」を比較すると
1,000万人を超え、ほぼ並ぶことができました。
しかし、「観光消費額」と「滞在日数」は、半数以下です。
如何に観光消費額をハワイ並みするか?
ズバリ!
滞在日数を増やすしかありません。
そして、具体的にその余地がある場所は、
北部地域です。
美ら海水族館をはじめ多くの観光施設や大自然に囲まれた北部、
そして、2025年には株式会社刀によるテーマパークもオープンします。
ちなみに、名護市は、高速道路の北限であり(許田インター)
大型のショッピングセンターや飲食店等もたくさんある
北部地域一の街でもあります。
私が、北部での滞在日数はと聞かれたら、
少なくとも3日必要だと答えます。
名護市の拠点化は、北部地域だけではなく、
沖縄県全体の観光を進化させる最重要地域です。
沖縄の観光がハワイを超える日が見えてきました。
我々も全身全力で取り組んで参ります。