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これからの沖縄観光の可能性とそれに伴う設備投資や労働分配率について

本日は、沖縄観光における今後の可能性について記載いたします。

まずは、沖縄観光の特徴をご紹介いたします。

1つ目、沖縄は「海に囲まれている」という特徴があります。
その為、「飛行機での移動」が主流です。

ちなみに、本土の様に陸地で繋がっているのなら、
「今週末に温泉でも行こうか」となりますが、
沖縄はそうはなりません。

その為、沖縄旅行の予約については、
大まかに「1〜3ヶ月前から」となります。

2つ目、お客様の「客層」が「毎月」異なります。

「家族旅行」・・・春・夏・秋・冬休み・ゴールデンウィーク
「スポーツ合宿等」・・・2・3月
「大学生」・・・3・9月
「修学旅行」・・・10〜12月
「オフシーズン」・・・5月(GW後)〜6月(梅雨時期)

その為、「ターゲットを絞る事」に関しては慎重にならなければいけません。

例えば、ファミリー層や裕福層にお客様を絞ると、対応している季節は良いですが、それ以外の季節の集客は難しくなります。
つまり、ホテルがお客様を断る事に繋がりかねません。

3つ目、季節毎の「閑散期と繁忙期」が発生します。
(6月の雨季と8月の夏休みなど)

実はこれが、月毎の「価格差」に繋がります。
(シーズナリティーと呼ばれます)

お客様からは「8月の沖縄旅行は高い!」とご意見を頂きますが、
主な原因はこれです。

さて、それは観光業を営む企業にとっても大きな問題でした。

シーズナリティーによる閑散期と繁忙期の差が大きいと、
安定的な毎月の売上げ確保ができない為、
思い切った設備投資計画ができず、
雇用・人件費にも影響が出ておりました。

また、旅行ツアーを始めお土産品等々に関しても、
日常的に「値下げ圧力」がございました。

しかし、
これらを一篇させる大きな変化が出てきました。

訪日外国人旅行(インバウンド)です。

台湾や韓国や香港などアジアを中心に
オフシーズンはもちろんのこと、全シーズンに渡り、
あらゆる国々から訪れる方々が増加してきました。

これにより、
年中安定したお客様が見込める可能性が出てきました。

そうなれば、設備投資を始め、雇用も増やす事ができ、
もちろん労働分配率の上昇にも繋がります。

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お客様にとっても、
価格の平準化が進めば、繁忙期と閑散期の平準化が進み、
渋滞が緩和されるなど大きなメリットが発生します。

50年以上も前に国内旅行から始まった沖縄の観光業は、
長年、シーズナリティーの問題に悩まされてきましたが、
国内を始め世界の国々から更にお客様をお迎えする事で、
本当の意味で主力となるパワー産業になるはずです。

今後の沖縄の観光における可能性は、計り知れません。
沖縄県を更に輝くものとする為、我々も微力ながら頑張っていきます。

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