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四柱推命実践編~合象による解析

ある程度算命学や四柱推命において学んでいると、ある干支の象徴、宮位の象徴、十神(通変星)の組み合わせにより、それぞれ共通して重なった特徴を持つものがあることに気がつくと思います。

鑑定にもさまざまなパターンがありますが、それらの一つに基本的に「同じ意味もしくは近い意味を持つ場合、その象徴を確定する」という方法があります。

合象から読み解こう

八字において、ある一つの字が干支、宮位、十神、または神煞(特殊星)などの異なる象徴から二つ以上の複合的な説明を受けるとき、それを「合象」とよび、読み解きへの手がかりとなります。

合象とは異なる象徴が組み合わさることで、象意を定義したり、説明したりする場合に用いられ、流派は数あれども、四柱推命に関わらず干支を用いた命術には必要不可欠な読み解き方といえます。

例えば、乙木が日主で時柱に丁火があるとします。

年 月 日 時
丁 辛 乙 丁
酉 亥 酉 亥

丁火の干は人体においては「眼」の象徴があります。
また、時柱の宮位では「内なる核(目)」の意味があります。
そして、漏星の食神においては「きょう」(穴や開口部)の意味があり、人体における眼もまた「窍」であるため、この丁火を「眼」として見なすことができます。

これら三つの象徴が共通性を持っていますので、一つの具象が表れるとして確立できる、ということです。

この例では、時柱の宮位、乙木の食神、人体の丁火、三つの象徴が一つの点に交差していますが、一般的には、二つの象徴が同じ事物を表現していれば、その干支の象徴がほぼ確定できるといえるかもしれません。

この命式の場合、丁火の食神は眼睛を表しますが、支柱に亥がある場合、丁火は蔵干の壬水により剋されて合されるため、晩年には視力が衰え、物を見ることができなくなることを示唆しています。

さらに合象の原則は、十干が宮位によって異なる意味を持つことに基づいて、意味を区別することもできます。

例えば、傷官や食神は子供や女性の年長者を表すことがあります。

これらの十神が年柱に現れる場合は、女性の年長者、時柱に現れる場合は、小さな子供を示します。

鑑定者が女性の場合であれば、この命式だと子供を示す時柱、食神の象意である開口部(子宮)が合象しています。

したがって、難産や子供が未成熟となる可能性があると観て、とくに巡運で水氣の剋を受けている期間は注意するように告げます。

双方の象意から識別する

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