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彦十蒔絵 若宮隆志展 ―変態する漆器― 小回顧録

セイコーハウス銀座ホール
1F ショーケース

2月9日(木)から19日(日)までセイコーハウス銀座ホールで行われた彦十蒔絵展。あっという間に初日から1ヶ月経ち、作品に夢中になり接客などしてあまり多くの写真は撮れませんでしたが再度少しだけでも余韻に浸ってみたいなと。

僕が訪れたのは2月11日のギャラリートークの日。前日は大雪、大雨でもこの日は快晴。朝から友人、知人もたくさん駆けつけてくれていました。
〈展覧会の内容や制作した図録の詳細はこちら

会場
夜叉ヶ池
夜叉ヶ池のAR映像を見る人
漆器×AR
夜叉ヶ池 龍
夜叉ヶ池 津波
綺麗なお姉さん from 龍潭譚(Illustration:中川学)
いちご 乾漆
ごあいさつするうさぎ


老賢者の石
高さが1m68cmあります
拡大
和紙を何層にも重ねて形をつくり漆を塗り重ねてから彫刻刀で削り出し石の質感を出しています
白雪伝説
朱日記より
ノミ
若宮さん(右)とお客様
〈左〉今回のために制作した20周年記念図録

完成された作品は、どれひとつと同じものがない上、その職人さんたちの超絶技巧+アイデアに圧倒されっぱなし。贅沢すぎる時間でした。

図録の制作以外にもイラストレーター中川学さん率いる映像クリエイター集団で泉鏡花「夜叉ヶ池」を題材とした映像作品を制作。僕は題字とエンドロールのデザインを担当。監督は「絵本化鳥」「朱日記」「榲桲(まるめろ)に目鼻のつく話」のアニメーションを制作した青木香さん。今回ロトスコープという手法で、升田学さん演じる、リアルな動きを中川さんがトレースして作画するのですが、これがまた膨大な枚数を作画する作業でして、それを編集する青木さんも流石&凄いなあと。もちろん他のクリエイターさんたちが居て完成するものですので、誰一人と欠けては生まれなかった大傑作です。
ほんの一部ですが静止画でお見せします。

<原作> 泉鏡花
<プロデューサー/アニメーション制作> 中川学
<ディレクター/編集> 青木香
<出演> 升田学
<音楽> 等々力政彦
<音響> 西浦恒
<撮影> 柴田誠 N.U.I.project
<デザイン> 泉屋宏樹
<衣装/スタイリング> 亀岡えり

今回は展示用として間に合わせたショートアニメーション。完全な完成形でのお披露目もこうご期待。

左:泉屋宏樹  右:中川学
図録制作の意図や注目ポイントなどの説明
3.8mある図録をみんなで持って紹介
中川学さんと夜叉ヶ池

若宮さん、中川さん、高さん(彦十蒔絵マネージャー)と僕の4人でのギャラリートーク。質疑応答含め45分の少し短い時間でしたが、お陰様でキャンセル待ちが出るほどの大盛況。帰りの新幹線内でもっとああ言っておけばなあ、あの話しておけばなあ、とか思うこともありましたが、またそんな事も含めて、改めてどこかでお伝えできる機会があればと。

全ての作品の紹介はできませんが、いかがでしょうか?
本当は実際の目で見て、触れて、生で体感していただきたいです。よく聞かれるのですが、この20周年記念図録は書店等では販売しておりませんので、ご購入は下記の手順で彦十蒔絵さんへお問い合わせの上ご購入ください。


当図録のご購入について

1冊:16,000円(税込)

まずは彦十蒔絵さんWebsite「Contact」ページからご連絡頂く→銀行振込→図録の発送

1. 彦十蒔絵オフィシャルWebsiteの「Contact」ページからお願いします。 ご用件「○その他お問い合わせ」を選んでいただき、 お名前/メールアドレス/お電話番号をご記入ください。
またその際[お問い合わせ内容]の欄には「20周年図録購入希望」とご記入いただき、「希望冊数」「ご住所」も必ずご記入ください。

2. ご注文を受け付けましたらメールにて「ご請求金額」と「銀行口座」をご連絡いたします。

3. ご入金確認ができましたら図録をお届け致します。(送料は無料)


以上です。
200部限定
ですのでお早めに! 〈図録の詳細はこちらをご覧ください〉

表紙
蛇腹仕様
図録 花のように

ほんまに夢のような空間、時間でした。彦十蒔絵さん、若宮さん、高さん、本当にありがとうございました。この展覧会に関われて光栄です。
ぜひ巡回展を熱望します(^^)

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