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エッセイ「ハリポタマラソン」

20241004

少し前に観なおしていた 一作目「賢者の石」を飛ばして 「秘密の部屋」から「死の秘宝part2」までを一気に観た 休みの日の夜遅くから 次の休みの日の夕方まで見た時点で頭が痛くなり 死の秘宝の途中で一旦寝て 起きてまた観た 映画シリーズや海外ドラマを観る時に ペース配分が馬鹿になることが多い 休みに全て観ておきたいのもあるけど 一番には先が気になって仕方なくなってしまう 以前「賢者の石」について 「子供の頃感じていたよりも面白くなかった」という感想動画を撮ったことがあるが それは当然のことだとシリーズ全て観て確認出来た (おそらくだけど死の秘宝以外は観ていたと思う けれど記憶が曖昧だったので秘密の部屋から観なおした) このシリーズはかなりアンバランスな代物になっていると思う 無邪気なファンタジー世界を楽しめたのは 実質的に1作目だけだろう それでもハリポタシリーズでワクワクさせてくれる「お約束」というのも発見した それは「いつまで経ってもハリーは魔法に慣れない」というところだ 素敵な魔法を見た時に驚いて笑顔になるというのが 魔法が実在していたら楽しいな という気分にさせてくれる とは言っても 2作目「秘密の部屋」からずっと ハリーはずっと苦しみ続ける 1作目「賢者の石」では自分が特別であると知り そういう扱いをされる しかも初めての魔法の世界にワクワクドキドキだ 2作目から一気に場面が悪趣味に変わっていく 自分が思うに 純粋に魔法世界とハリーのワクワクを共有できるのは1作目まで その名残があるのは3作目までだ 2作目ではのちにヴォルデモートとなるトムリドル(過去)と戦う これはかなり重要な伏線なのだけど ハリーはこの年 ずっと友達が殺されてしまうかもしれない 自分が犯人とされるかもしれない その他にも不安になったり 誰かを疑ったり 頑張らなければならない しかもドビーとかいう厄介者(じゃないのは後でわかるけど)に邪魔されて そもそもホグワーツに行けないとこだった 行けたとしてもずっと怒られて 疑われて 友達が石になって 友達の妹が操られてて でっかい蛇と戦って 腕に毒牙が刺さって死にかけて とめちゃくちゃだ ブラックなコメディになるくらい嫌なことが起きて 今観るとむしろそれがとても楽しかった B級ホラー的な部分もあるし CGは今見ても美しいので引き込まれもする 3作目「アズカバンの囚人」は シリーズ中でも特に好きな作品だったけど やっぱり面白かった シリウスブラックの脱獄というショッキングな事件から物語は始まり そのブラックがホグワーツに来ているという恐ろしい展開 しかし実はブラックはハリーの父ジェームズの親友であり 濡れ衣を着せられた人物だった! みたいな感じかな? やっぱシリウスが格好良い ダークヒーローな感じ(普通にヒーローなんだけど)がして 観返して好きになったスネイプと並んで好きなキャラクターだ しかもこの3作目には 時間を巻き戻してやり直す という特大の反則技が出てきて その反則技を実行してから 元に戻るまでの時計の音の演出がとても好きだ ワクワクする しかし反則技なのでこれ以降は絶対に使えないだろうとも思ったし 実際にこれ以降は無くなった そして4作目「炎のゴブレット」 物語の節目に当たると思う ここからヴォルデモートとの本格的な戦いが描かれる もう子供が思い描くような 魔法世界の楽しみはほとんど無くなる 4作目はあまり好きじゃなかったけど 対決の始まりの物語として見ると面白く観れた 4作目の年でも ハリーは勝手に紙を入れられて 他校と競い合う危険な大会に 年齢を満たしてないのに出場しなきゃならなくなる それでみんなからバカにされるわ 色んな試練で死にかけるわ 散々な目に遭う しかもなんかわからんけどいつの間にか惹かれていた女の子にダンスパーティーを断られ もう散々だ 挙げ句の果てに大会の最後 全ては仕組まれていて ハリーを誘き寄せるためだけに大会に勝ててきたみたいなことになる そしてヴォルデモートはハリーの血を手に入れ 復活する 一緒に大会を頑張ってきたイケメンは死ぬ! なんてバッドエンド! ハリーには良いことなしだ これをコメディとして楽しめるようになったのは年齢だろう 小さな頃はハリーに一番感情移入していたので ロンとハリーのダメ男的な部分とか 女の子から冷たくされるとか それが嫌だったけど 今回は観ててニヤニヤしてしまった 5作目「不死鳥の騎士団」は前に観た時からかなり好きな作品だった 5作目と6作目はテイストが同じだと思っていて ヴォルデモートとの対決までに片付けておかなければならないことを片付けるパートだ 5作目ではダンブルドアが組織した不死鳥の騎士団が出てきて それが結構格好良い メンバーはシリウスとかルーピンとかロンのお父さんとかスネイプとかだったかな?その他何人かいる まずハリーは人間界でディメンターに襲われ 魔法を使ってしまう それでホグワーツを退校処分させられそうになるんだけど ダンブルドアのおかげでそれを免れる しかしホグワーツに新しくきたアンブリッジ先生は魔法省の奴で ヴォルデモートの復活を信じられない魔法省のトップに送り込まれたやべー奴だった! みたいな感じかな? この頃になってくると もうハリーが痛い目に遭うとか 不遇なのとかがめちゃくちゃコメディだ そしてアンブリッジは強力なヴィランであると同時に面白い ダンブルドアがいなくなってしまったあと アンブリッジがやりたい放題しまくる時に みんなで集まって「ダンブルドア軍団」を作り 対決に備えて訓練するとかかなりワクワクした そしてシリウスの死があまりにもあっけなく 唐突で悲しかった 6作目「謎のプリンス」はドラコの葛藤 スネイプの活躍などがとても好き シリーズ通してダンブルドアがあまり好きではなかったんだけど 死なれたらまぁ嫌だなぁとはなる とごちゃごちゃと書いてきたけど ここまではめちゃくちゃ面白かった テンポもそれほど悪くはないし 一作目を観た時のような落胆もなかった 4作目から6作目まではほぼ連続ドラマのような感じに観た ただ7、8作目にあたる「死の秘宝part1 part2」には心底ガッカリしてしまった これまでの物語が集約していくのだけど はっきり言って退屈 その割には仲違いしたロンの帰りは早かったり ハリーたちが行き当たりばったりだと言われる割には 結構迷いなく目的の場所へとたどり着いたり 目的の場所への時間を繋ぐためにダラダラしたシーンをつなぎ合わせている感じがした 流石にpart2にはスネイプの超重要シーンもあるし 決着が着くのだから面白いのだけど part1にあった怠さが拭いきれなかった テンポが早かったその前までの流れから一気に静かで「大人」になってしまったのだけど その「大人」な映画の感じはハリポタに一番似合わないと思う てかそれは大人ではなくただの退屈だ 最後までちゃんと観て思ったのは ハリポタは悪趣味だったり クソガキだったり わかりやすい差別だったり そういった要素が楽しくて ファンタジー要素はそれを彩るおまけのようなものだった ということだ だから子供の頃 炎のゴブレットを見て 観ることをやめてしまったんだ 4作目以降は大人の方が楽しめる ただ「死の秘宝」だけが歪に乗っかっている感じ あれを2部作で4時間くらいにするか 無駄なシーンを省いて入れられるシーンを入れた方が良かった でもここまで完璧な形で終わったシリーズを俺は他に知らない 魅力的なキャラが沢山出て来るし 最高に楽しかった ファンタスティックビーストも1作目しか観てなかった気がするけど マラソンしたら楽しめるだろうか? それはわからん シリウスブラック スネイプ先生(あの真相知って ああ!泣いたさ! そりゃ泣くだろ) その他にネビルとか好きだったんだけど 最後のシーンで冷めてしまった なんかなぁ ちょっと安直であんまり好きじゃない演出だった あとヴォルデモート トムリドルは最高に格好良くて好き 特に2作目に出て来る若い頃のトムリドルは そこはかとなくエロスを感じる ヴィランとして完璧な存在感だった ベラトリックスも最高だし それをあの人が殺すのも最高 ハリー ロン ハーマイオニーの3人は観てて微笑ましいシーンとか好きなんだけど やっぱり影のあるキャラの方が好き 最後の方のドラコも良かったな 謎のプリンスのフォイはかなり渋かった 原作も読みたいかな?とか思ったけど めんどくさいので読まないと思う 気が向いたら 今は本より映画が好きだしなぁ 原作と全然違うことも多いらしいから興味はあります でも なんか映画には映画の歴史があるから全く別物だと思っている よし ハリポタマラソンの感想を書けた 今度は何のマラソンをしようかな?(死ぬ)

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