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詩「殺風景な部屋の中」

20230803

呼吸に意識を集中させる
瞳を閉じて研ぎ澄まされた時間に触れる
鋭く尖って突き刺さる昨日と
腕を組みながら待つ明日を受け入れる

やる気のない今日は
全身の力を抜いて横たわっている
右目を開いて左目を開く
瞬きが昨日と明日を手招きする

昨日が深くめり込む
明日の吐息が顔に当たる
今日は何もせずにそれを眺める
机の上に置かれた時計が騒ぐ

秒針が不満を垂らす
長針と短針がそれを聞く
何もない部屋の中に溢れる小言に溺れつつ
ひたすらに呼吸しようとしてる

探しても見つからない心に名前をつけて
マッチに火をつけて燃えカスに変える
日々を弔い徐々に腐り果ててゆく
それが似合っていると思い込みながら

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