詩「」
20240930
フラッペに殺された日常
不器用な夜を使いこなすために
スイーツを培養する液体を服用し
ニヤリと笑うしかない彼
パイの中に包まれて
眠っていた赤ん坊を抱いて
蛍光灯に掲げると
大変なことが起こってしまった
とてつもない泣き声が響き渡り
店のガラスが全て割れた
下にいた通行人の恋人たちが
ハート形に血を噴き出して死んでいった
なんの店だったのかも忘れた店内で
彼はフラッペと対峙し マカロンを装備する
甘い香りの中に 肉の焼ける匂いがする
彼も少し焼けてしまったのかも知れない
フラッペが殺したものと
パイの中の赤ん坊が殺したもので
彼の気まぐれで殺したものを
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