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詩「朝になるまで」

20230901

喋りすぎた夜に
垂らした一滴の薬
枯れた声 ぼやける視界
朝になるまでは このまま

ソファに座りながら
鼻歌を歌っていよう
テレビの中で回り出す思い出
全てが遠く 懐かしくて

コップの中で 泳いでいる幻が
映そうとしている これからの景色
瞳をとじて眠ってしまおう
未来など望まない 過去など縋らない

悲しすぎた夏を
放した狭い部屋は
褪せた色に染まってゆく
朝になるまでは このまま

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