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対人恐怖をどうやって改善していったか

私は3人兄弟の末っ子で、甘やかされて育ち、内気なおとなしい性格で、
社交性とは無縁の人間であった。

例えば、学年が上がる時のクラス替えで担任の先生が代わる度にお腹が痛くなったり。
高校では友達ができずに、机に突っ伏して寝ていたり。
会社の会議が嫌で、退職寸前にまで精神的に追い込まれたり。

すべて対人へのストレス。人に対して使うエネルギー多い人間で、疲れてしまう人間だった。

そして、39歳になったいまは、人に対して気楽に接する事ができている。
シェアハウスで友人達と暮らし、30人以上のコミュニティに属し(時々疲れを見せながら)、信頼のできる人たちと囲まれて楽しく生きている。ありがたい。

自分の対人コミュニケーションが、なぜこんなに気楽になる事ができたのか。
今回は、その体験から紐解いてみたい。

①対人恐怖改善の為、コミュニケーション講座に通った

会社でのプレゼン・会議において、高負荷のストレスを感じていた私は、31歳の時に「社会的に生きるのは無理だな。。」と感じ辞める決意をしました。
辞める前に何か手を打とうと、心療内科へ通い薬を貰い、同時にコミュニケーション講座へ通いました。(ダイレクトコミュニケーション

そこは、座学から丁寧に、緊張するメカニズムや、どうやって会話を楽に、話題を振ったり、相槌に打ち方などを教えてくれました。
そして同じ悩みを抱えた、講座の友人達のと励ましあいながら、人とのコミュニケーションが楽になっていったのです。

コミュニケーション講座のおかげで、人と話す事が「辛い」→「楽しい」に変化した時でした。

②あがり症克服の為、スピーチ教室へ通った

対人恐怖がかなり改善できた私は、まだ大きな悩み「あがり症」を抱えていました。
高校時代の本読みで緊張して以降、面接・プレゼン・会議・飲み会など、あらゆる人の集まる場所が苦手になり、緊張し、恐怖心まで感じるようになったのです。

またしても追い詰められた私は、スピーチ教室へ通う事に。
10秒スピーチや30秒スピーチ。模擬選挙演説や、模擬結婚披露宴など。
3ヶ月間で様々な「場数」を踏める機会を与えてくれました。

ずっと苦手で恐怖していた、会社の1分間スピーチでの発表をやりきった時、自分の中の殻が、音を立てて破られた瞬間を感じました。

この時点で31歳。第二の人生がはじまったと言えます。

【克服の記録】あがり症で15年間悩み33歳で人生を変えて世界放浪した元会社員

③2年の海外放浪で対人どうでもよくなる

あがり症を克服した私は、人生ボーナスステージ状態になり怖いものがなくなりました。33歳の時。
「やりたい事をやって死んでいこう」
そう思った私は、生命保険を解約し会社をやめ、有り金全部を使って、カメラと共に世界放浪2年の旅へ出たのです。

旅のはじまりは、とても恐怖でおののき、萎縮しながら旅をしていました。
ビクビクしている私に、ラオスやカンボジア、ウズベキスタンの子供達はなんの躊躇もなく話しかけてくる。
戸惑いながらも、一緒に遊ぶわたし。

中東イランを旅していると、極東からきた私はとても目立ち、多くの視線を浴びた。
へい!フレンド!と気さくに声をかけてくる。
どうせ騙してくるのだろうと、私は適当に笑顔で返答し、やり過ごす。

彼らは、コミュニケーションにおいて、こちらの性格やら状態に構わず、雑に話しかけてくる。

その適当さ、雑さが、私にはとても心地よく感じたのだ。

「へい!フレンド!」と声をかけられると、「おー!マイベストフレンド!」と返す。
旅の後半はそんな適当なコミュニケーションに終始した。

コミュニケーションは気楽で適当でいいじゃないか

日本に帰ると、息を殺して静まり返った電車とか。
機械的な店員の接客とか。
きっちりしすぎて、なんだか息苦しさを感じるようになった。

電車内で電話したって良いし。雑談したって良いし。
コンビニで携帯いじりながら接客してもいいと思う。
バスや電車も定刻通りにこなくて良いし。
もっと適当でいいじゃないか。

きっちりしたルーツが、日本の経済を円滑に豊かにしているのは理解できるけど、もっと緩くて、楽しんで仕事をして欲しい。

年齢も職業も肩書きも、いくら稼いだとか、影響力とか、そんな事はどうでも良い。
気があう人とたくさんお時間を過ごし、人生を楽しんでいけば良い。

【まとめ】こうして対人恐怖が改善していった

ということで、私は「話し方教室」→「スピーチ教室」→「世界放浪」というステップを経て、コミュニケーションに対して気楽になる事ができた。

いまや他人に、どう思われてもいいと思えるので、素直に自分を出す事ができている。
素を出して仲良くしてくれる人は、大切な友達だ。
がんばって無理に自分を繕っても疲れてしまうだけ。

気楽に、素直に、誠実に、尊敬の心を持って、これからも人と接していこう。
もうきっと、無意味に人に対して恐怖心を感じる事はないだろうから。

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