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グリシンのTOP5の利点

  1. コラーゲンの健康改善
    グリシンは最も小さいアミノ酸で、コラーゲン中のアミノ酸のうち3分の1を占めます。技術的には「非必須」アミノ酸とされていますが、体はグリシンを生成するものの、私たちの食事では十分な量が摂取できていません。そのため、最適なコラーゲン合成には1日あたり追加で10グラム以上のグリシンが必要とされています。この発見は、2009年にMelendez-Heviaらが発表した「代謝の弱点:グリシン生合成の代謝能力はコラーゲン合成の需要を満たさない」という論文で明らかになりました。

    言い換えると、ほとんどの人が1日あたり約10グラムのグリシンが不足しています!

    コラーゲンの最適なターンオーバーと合成をサポートすることで、グリシンは肌、髪、爪、骨、腱、靭帯、関節などの健康を促進します。

  2. 血糖値の急上昇の抑制
    グリシンはGLP-1を増加させ、炭水化物を含む食事の30~60分前に3~5グラムを摂取すると、血糖値の急上昇を30~50%抑える効果があることが示されています。グリシンはやや甘味があり、一部の人はイノシトールと組み合わせて甘味料として使用し、砂糖の使用量を減らしています。

  3. 免疫の健康
    グリシンは免疫反応をよりバランスの取れた状態にするのを助けます。感染時に炎症反応が過剰に活性化すると問題が生じることがありますが、グリシンはそのリスクを軽減する働きがあります。

    また、グリシンはコラーゲンと細胞外マトリックスの強化をサポートすることで、感染が体内に広がるのを抑えると理論づけられています。

    ある研究では、1日10グラムのグリシンを摂取した人々が、より良い免疫反応を示しました。

    研究の結論:

    「グリシンは、毎年1回以上ウイルス感染を経験する127人のボランティアに3年間にわたって試験されました。85人は1日10gのグリシンを摂取し、42人は摂取しませんでした。グリシンを摂取した人のうち、インフルエンザにかかったのは16人(毎年2回以上感染していた12人を含む)であり、感染は1年目のみで、重症度と期間が大幅に軽減されました。一方、グリシンを摂取しなかった人は以前と同じ頻度と重症度で感染しました。」

    ~ 出典:Melendez-Hevia et al. Glycine can prevent and fight virus invasiveness by reinforcing the extracellular matrix. 2021. Journal of Functional Foods.

    このように、グリシンはインフルエンザの重症度と期間を短縮する可能性があります。

  4. 長寿
    動物を対象とした研究では、グリシンを与えることで寿命が10~20%延びることが示されています。

    グリシンはメチオニン制限と似た効果を持ちますが、タンパク質制限による副作用がなく、さらに関節や炎症などに対する追加の利点もあります。

  5. 睡眠と運動パフォーマンス
    グリシンは体の中心温度を下げるのに役立ちます。複数の研究により、就寝60分前に3グラムのグリシンを摂取すると、入眠の速さと睡眠の質が向上することが示されています。

    さらに、グリシンが体温を下げるため、体が重要な中心温度に達するまでの時間が延びることで、激しい運動の持続力が向上する可能性もあります。

    グリシンはナトリウムの吸収を改善し、筋肉のけいれんを軽減する可能性もあります。

ー Dr. James DiNicolantonio

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