倉庫内作業の自動化への投資進む!コスパ以上に重要なこと
天井ギリギリまでの高さ4m棚が、AGVにより持ち上げられ、作業者の元まで搬送され、巨大倉庫内で歩く作業が削減され、より少ない人数で大量の作業をスピーディに完了させられる「PopPick」が、国内で本格的に稼働開始されました。
主なメリット3つ:
① 在庫保管容量の最大化(天井までしっかり使える)
② 固定設備ではない為、物量の拡大・縮小に合わせて、調節できる柔軟性
③ 圧倒的な作業スピード(作業員が追い付けないほど)
今回、特に注目したいのは、②の柔軟性です。クライアントが自動機器を選定する時に、フォーカスする項目として、既存施設からの①や③から得られる利益、ROI(投資額に対してどれだけ利益を上げられるか:コスパ)で、様々な製品の比較や、投資計画を立てることが通常ですが、今回、クライアント側から、なぜ今②への関心が高いのかについて貴重な話を伺えました。
物流施設の中に導入する大型設備は、10年、20年という長期投資回収を計画します。その際、多くの設備は固定型の設備で、一度設置したら柔軟性を保持しづらくなります。下の画像は参考までに、固定設備の例です。たくさんの柱が床にアンカーで固定されています。不透明な環境の中、10年先のビジネスを読むことは難しく、もしビジネスが失速した場合の固定型設備起因で発生する費用(設備償却、縮小不可な利用スペース、トータルメンテナンス費用など)は、リスクとして認識すべきで、このリスクから発生しうるコストは、導入当初に計算したROIが一瞬で吹き飛ぶほどの物になります。その重い負担がビジネス縮小期にのしかかる恐怖は、計り知れません。
もちろん、固定設備のメリットもあるのですが、この不透明な状況下でのデメリットを、しっかりと踏まえることが重要であるということを、クライアントから聞けた事に感謝するのと同時に、我々が提供する柔軟性の高いソリューションが、市場ニーズにマッチしている事を教えていただきました。
今回のPopPickの導入をベースに、改善をすでにスタートし、日本の物流市場に対して、より良い製品を提供できるよう進めていきます!