信州北國街道「海野宿」 宿場から養蚕への変遷で魅力を増した古い町並
比呂池が撮影した重伝建シリーズ⑥
長野県東御市 海野宿は、1625年(寛永2年)中山道と北陸道を結ぶ北國街道の宿場町として開設されました。
北國街道は、佐渡の金銀を江戸へ輸送、北陸諸大名の参勤交代、善光寺への参拝の道として賑わいました。
明治時代になると宿場は衰退し、生糸の生産が盛んになりました。
立派だった旅籠の建物を生かして養蚕をし、2階屋根の上に温度調整をする小屋根(気抜き)を造ったので、更に立派な3階建の様に見えます。
1888年(明治21年)信越本線が開通しましたが駅舎は町並みから離れていました。
1952年(昭和27年)国道18号が開通しましたが町並みに対し線路の向こう側を通りました。
交通の要所から外れていたことが幸いして往時の景観が保たれました。
道路中央の水路は生活・防火用水で、北側は舗装され車道、南側は歩道になっています。
お店の人に聞いたお話
2016年「NHK大河ドラマ 真田丸」が放送されると、真田氏の居城上田城を観光するため多くの団体客が訪れました。観光の続きで海野宿を訪れるルート(上田城→海野宿 バスで20分)が定番となり、連日非常に多くの観光客で賑わったとのことでした。大河ドラマおそるべし!
1986年(昭和61年) 日本の道100選に選定
1987年(昭和62年) 重要伝統的建造物群保存地区に選定
伝建協 > 東御市海野宿
https://www.denken.gr.jp/archive/toumi-unnojuku/index.html