写真と俳句 その三十九
新茶をいただける季節となりました。みなさま、いかがお過ごしですか。
新茶は、四月下旬から五月中旬までに摘み取られるお茶のことで、一番茶と呼ばれています。
六月の中旬から七月の初旬まで摘み取られるのが二番茶
七月の下旬から八月の初旬までが三番茶
九月下旬から十月初旬まで摘み取られるのが四番茶です。
お茶は、気持ちを、ゆっくりと、穏やかにしてくれます。忙しい時こそ、少し、時間をとって、お茶をいただきたいものですね。
タチバナとは
右近の橘 京都御所 紫宸殿
駿河路や 花橘も 茶の匂ひ 松尾芭蕉
左ページ 後半二行
芭蕉は、元禄七年(1694年)、五月、西への旅の途中で、大井川の川留のため、島田で四泊することになります。その時、お世話になった塚本如舟へ、おくった俳句です。芭蕉51歳頃。
芭蕉は、『伊勢物語 東下り 駿河国』と『十六夜日記』の「駿河路」のことを、考えていたのではないかと思います。芭蕉とは、逆のルートを進んでいるのですが、その日記の内容を読むと、自分が通ってきた道をありありと表現されていたのではないでしょうか。
『十六夜日記』は、弘安二年(1279年)から弘安六年(1283年)頃に書かれたとされています。作者は、藤原為家の側室である阿仏(あぶつ)。56歳頃という年齢で、日記を書きながら旅をされた。正妻の子との所領争いの問題を解決するために、鎌倉まで出かけた旅でした。結果としては、勝訴でしたが、それが分かったのは、既に亡くなった後でした。
十六夜(いざよい)とは、ためらうという意味。阿仏が出発したのが十月一六日だったから、後世に題名とされたそうですが、「ためらい」や「月」を連想する言葉で、日記の中で月について詠ってもいるので、とても良いタイトルですね。
阿仏の文章には、知り合いの山伏に遭遇したことを、『伊勢物語』と同じような状況が起こり、真似ているようだとあります。
時代の変化に伴い、時々で、様変わりしている部分もあるでしょうが、想いを馳せると、その違いを楽しみ、自分の旅と重ねることができるのだと感じます。
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風吹けば 花たちばなの 知らせかな 広在
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島田市博物館 「田植の連句」
静岡新聞
島田市博物館の書は、以下からも、ご覧になれます。
手遊び
お茶の香りもいいですが、柑橘の香りも素晴らしく、歩いているときに、ふわっと薫ると、思わず、立ち止まります。
「茶摘」や、「みかんの花」の歌は、小学生の頃、夢中になっていた手遊びを想い出します。皆さんもされた覚えがあるのではないでしょうか。
友人たちと、スピードアップしたり、アレンジしたりして、遊んでいました。とても楽しかったです。
茶 摘
手遊び『茶摘み』
めばえ幼稚園
みかんの花咲く丘
5月の手遊び「みかんの花咲く丘」歌詞付
hapiho/ハッピー保育ネットふくおか
以下の記事で、花水木と山法師について記しています。
よろしければ、ご参照ください。
アオスジアゲハ 昆虫最多の色センサー 総研大など解明
複眼進化研究の新機軸:視細胞のdeep homology
蟻川 謙太郎 氏 報告書
https://kaken.nii.ac.jp/file/KAKENHI-PROJECT-26650117/26650117seika.pdf
行動から探るチョウの色覚,視覚の認知生態学
生物たちが見る世界 木下 充代 氏(種生物学会 牧野氏・安元氏編)
https://researchmap.jp/m_kinoshita/misc/9360262
アゲハの色覚神経系の配線
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#帽子をかぶって水を飲んでネ !
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