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Travelife Log 05. ヨガと出会い世界が変わる

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Travelife Log 2012-2013|わたしにとって、2回目のインド。気がつけば、2か月以上も滞在していた。そのうちの3週間は瞑想とヨガに明け暮れ、実践を通じてヨガの考…
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記事一覧

インドでビーチ 【世界旅行記068】

2012年11月14日(水)〜15日(木) アウランガバード → ゴア(夜行バス) 2012年11月18日(日) ゴア アウランガバードから、またしても夜行バスに乗って、インド南西部にあるゴアへやってきた。 ディワリ期間中は鉄道がどこもかしこも満席で、夜行バスばかり利用している。夜行バスは鉄道より何倍も高い金額を取るくせに、乗り心地は全然よくない。今回も、普通の座席よりずっと快適な「セミスリーパー・バス」だと聞いていたが、いざ乗ってみたら、いたって普通のバスだった。たしか

遺跡に対する感度の鈍さ ― エローラとアジャンタ石窟群を見て 【世界旅行記067】

2012年11月14日(水) アウランガバード ムンバイから夜行バス(初のスリーパーバス:座席ではなくベッド仕様)に乗って北東へ約350キロ、デカン高原に位置するアウランガバードへやってきた。この町を拠点に、2日かけてエローラとアジャンタの石窟群を見てまわった。これらの世界遺産には、崖や渓谷の岩をくり抜いて作られた石窟寺院(僧院や仏塔)の遺跡の数々がある。 アウランガバードからエローラへは車で片道1時間、アジャンタへは2時間かかる。アウランガバードでは、ダウラターバード(

Happy Diwali!! 【世界旅行記066】

2012年11月11日(日)〜12日(月) ムンバイ → アウランガバード(夜行バス) 2012年11月13日(火) アウランガバード ヒンドゥー教の三大祭りのひとつである「ディワリ(Diwali)」の日をアウランガバードで迎えた。光のフェスティバルとも言われ、色とりどりのペインティングやクリスマスのような電飾が街を彩る。夜は花火と爆竹で、あたり一帯が轟音に包まれた。インドは大型連休真っただ中。 ← 前の旅日記:サミールとの再会 → 次の旅日記:遺跡に対する感度の鈍さ ―

サミールとの再会 【世界旅行記065】

2012年11月11日(日) インド ムンバイ ムンバイで、友人のサミールと再会した。友人といっても、一度しか会ったことはない。今年の春、妻の会社のアワード旅行でシンガポールに行ったとき、たまたま知り合ったインド人である。 わたしは妻の同伴者として無料で旅行に参加させてもらった。サミールも、幼なじみの男性が妻と同じ会社に勤めており、その彼の同伴者としてシンガポールに来ていた(たいていは家族や恋人が同伴者で、彼のように友人を連れてきている人はめずらしかった)。だから、わたし

ムンバイはインドであってインドでない 【世界旅行記064】

2012年11月10日(土) インド ムンバイ ムンバイへ着いて、おどろいた。インドにも、こんな近代的な都市があったのか。イギリス時代の歴史的建造物がそのまま残り、街並みはヨーロッパの都市そのものである。広い石畳の道路がはりめぐらされ、重厚な石造りのマンションが整然と並んでいる。大きな街路樹の隙間からは、木漏れ日がまぶしく射し込んでくる。インドのどの街でも見かけるオートリクシャーは、環境に配慮してか市街地には入れないようになっている。その代わりに市民の足になっているのは、膨

旅の記録帳 【世界旅行記063】

2012年11月7日(水) ウダイプル → ムンバイ(列車 Udz Bdts Sup) 今夜、ウダイプルを出て、ムンバイへ向かう。夜行列車で16時間の旅。インドの鉄道に乗るのも、これで7回目になる。大量の人が群がる混沌としたホーム(それが列車を待つ人なのか、駅を住処にしている人なのかは判別しがたい)にも、だいぶ慣れた。ホームに死体のように臥した人たちを、いまでは何の違和感もなく、ひょいひょいとよけながら歩いていける。 インドの鉄道は、切符にデカデカと<INDIAN'S P

城壁の町、ジャイプルとウダイプルにて 【世界旅行記062】

2012年10月30日(火) リシケシュ → ハリドワール(リクシャー) 2012年10月31日(水) ハリドワール → ニューデリー(列車 Ndls Janshatabd) 2012年11月3日(土) ニューデリー → ジャイプル(列車 Shatabdi Exp) 2012年11月5日(月) ジャイプル → ウダイプル(列車 Jp-Udz Exp) 2012年11月6日(火) ウダイプル 騒々しいニューデリーを抜け、砂漠のあるラジャスターン州にやってきた。ここでは、城壁の

People in YOGA NIKETAN 【世界旅行記061】

2012年10月30日(火) ヨガ・アシュラム滞在(YOGA NIKETAN) Dear all in YOGA NIKETAN, We spent a wonderful time. Thank you for all of your support. Shanti Path / The Peace Invocation Om Saha Naavavatu / Brahman. May God protect us together. Saha Nau Bhunaktu

アシュラム滞在記(13) 満月の夜(完) 【世界旅行記060】

2012年10月29日(月) ヨガ・アシュラム滞在(YOGA NIKETAN) 10月29日、月曜日。 アシュラムを出る日が迫ってきた。最初はミニマムの12日間で予約していたが、途中で4日延長し、合計16日間の滞在となった。デリーに戻る列車を押さえてあるので、これ以上は延泊できない。明日、アシュラムを出る。 今夜は満月。夕方の瞑想は、いつもと違って先生の誘導が一切ない瞑想、サイレント・メディテーションだった。満月の日は、心が乱れやすくなる。イライラしがちなこの日こそ、自

アシュラム滞在記(12) 時間と空間で生活を区切る 【世界旅行記059】

2012年10月28日(日) ヨガ・アシュラム滞在(YOGA NIKETAN) 10月28日、日曜日。 アシュラムでは、やるべきことの時間が決まっているから、それに従っているだけで、自然と生活のリズムが整う。生活のリズムが整うと身体の調子がよくなり、身体の調子がよくなると精神も安定してくる。そういうことは、ここに来て早々に実感したが、滞在を続けるなかで気づいたことが、もうひとつある。 それは、時間だけでなく、空間でも生活を区切ることの重要性である。アシュラムでの生活は、

アシュラム滞在記(11) インヘール、エグゼール 【世界旅行記058】

2012年10月27日(土) ヨガ・アシュラム滞在(YOGA NIKETAN) 10月27日、土曜日。 日々、英語力の足りなさを痛感している。旅を続けていると、生きていくためのコミュニケーション能力は高くなる。少ない語彙とボディランゲージだけで日々の困難を乗り切る術が、自然と身についていく。英語なんかたいしてできなくても、あらゆる手段を使えば、「ここに行きたい」「あれが欲しい」「それでは困る」など、生活に必要なことは、たいてい主張できるようになる。 しかし、「コミュニケ

アシュラム滞在記(10) ライブラリアンの正体 【世界旅行記057】

2012年10月26日(金) ヨガ・アシュラム滞在(YOGA NIKETAN) 10月26日、金曜日。 例の「ライブラリアン」と親しくなった。妻が足しげくライブラリに通ったことが功を奏したのか、2人とも熱心に瞑想に取り組んでいるのをいつも横で見ていたからか、無口で伏し目がちな彼が、少しずつ挨拶を交わしてくれるようになり、目線を合わせてくれるようになった。ほとんど会話はなくとも、わたしたちのあいだに、だんだんと関係ができていくのを日々感じていた。 そして、昨日のチャイの時

アシュラム滞在記(9) ガンジス河でラフティング 【世界旅行記056】

2012年10月25日(木) ヨガ・アシュラム滞在(YOGA NIKETAN) 10月25日、木曜日。 昨夜急遽決まって、午前中にガンジス河(ガンガー)でラフティングをしてきた。ガンガーの上流に位置するリシケシュは、山に囲まれた自然豊かな土地で、ラフティングやバンジージャンプ、キャンピングなど、アウトドアスポーツが盛んに行われている。もちろん、すべて外国人観光客相手の商売である。 メンバーは、わたしたち夫婦のほかに日本人が2人、それにオランダ人の青年ロビンとイタリア人の

アシュラム滞在記(8) インドの結婚式 【世界旅行記055】

2012年10月24日(水) ヨガ・アシュラム滞在(YOGA NIKETAN) 10月24日、水曜日。 今週は毎日がお祭り状態、つねに誰かと会話しているような状態で、せっかくのアシュラム生活も、ただのバケーションと化してしまった。毎日が日曜日みたいに心がふらふら浮ついている。修行や鍛錬といった日々とはまるでほど遠い。瞑想も集中できず、なかなか気持ちが落ち着かない。あの、一度感じた心地よさをもう一度体験したい!という思いが強すぎるようで、そこにばかり意識が向いてしまう。コン