[きょうの映画紹介] THE INFORMER/三秒間の死角(2019)
THE INFORMER/三秒間の死角(2019)
出演:ジョエル・キナマン、アナ・デ・アルマス、ロザムンド・パイク、コモン、クライヴ・オーウェン他
個人的おすすめ度:★★★☆
スウェーデン系の超オットコマエ俳優、ジョエル・キナマン主演の潜入捜査系クライムサスペンス映画。GYAOにて視聴。
・wikipedia
・Filmarks
FBIとの司法取引により自らの減刑の代わりに麻薬組織への潜入捜査をすることになった男の話。
香港映画の「インファナル・アフェア(2002)」なんかでもそうだったが、潜入捜査モノの主人公は往々にして報われることがなく、あらゆる方向からの責め苦や圧力を常に負い続けることになる。
この作品にしても、序盤から最終盤までずっと一定の緊張感があり、雰囲気としても重苦しい状態がずっと続くが、主人公のジョエル・キナマンが最後までたった一度の笑顔もなく淡々と演じきることで世界観の描写をうまく引き出していたように思う。
ジョエルの他にも、「愛嬌の塊」ことアナ・デ・アルマスが主人公の妻役で、主人公の後見人のようなFBI女性捜査官役のロザムンド・パイク、その上司であり権力と圧力を自在に使いこなすクライヴ・オーウェン、若手警官がこれまた潜入捜査中に殺されたことにFBIの関与を疑うNY市警の刑事役にコモン、とかなりのキャストが脇を固めているのも特徴。
本当に誰一人ほとんど笑顔も無いまま進んで終わる映画だったけど、主人公がとにかく男前で緊張感の維持も非常に上手。胃がキリキリするようなサスペンス映画をお求めの方には是非おすすめ。
あ、タイトルの副題「三秒間の死角」の意味は本編中に言及するシーンが無いのでよくわかりません。
主人公が件の刑務所を娘さんと眺めながら「明日からパパはあそこへ行くんだよ~」みたいに話してるシーンがあって、そのシーンで開かれてるメモ帳に「2.85 seconds」みたいなことが書かれてた気がするけど、言及はされないので本当にわからない。
その「三秒間」がいつどこで来るんやろうと思って楽しみにしてたのに。
まぁ、それだけが目的の映画ってわけじゃないし、日本の配給会社がそこだけ切り抜いて勝手に付けたんでしょ。どうせ。それっぽくなるように。