[きょうの映画紹介] ブラック・ダイヤモンド(2003)
ブラック・ダイヤモンド(2003)
出演:ジェット・リー、DMX、マーク・ダカスコス他
個人的おすすめ度:★★★★
世にも珍しい黒ダイヤを巡る泥棒・売人・スパイの三つ巴系アクション映画。GYAOにて視聴。
・Wikipedia
・Filmarks
とある宝石専門の金庫に盗みに入った泥棒4人組が、依頼された黒ダイヤを盗み出し、またそうしたことで大きな事件のうねりに巻き込まれる。
…みたいな話。
ストーリーについてかいつまんで話すと、台湾当局が開発してしまった黒ダイヤ(並のプルトニウムの100倍のエネルギーを持つ合成プルトニウム)を悪い売人が入手して世界中の武器商人に売りさばこうとしているので、それを泥棒たちと当局のスパイで協力してなんとか阻止しよう、というお話で。
正直、こういう作品はストーリーを深く考えずに展開とアクションのドタバタに身を任せて観るのが一番楽しいので、あんまり書くことが無くて。
細かいことは考えずに、頭カラッポにしてありのままを楽しめばいいんですよ。遊園地で何かアトラクションの乗り物にでも乗った時のように。
映画って色々あるからね。テレビ番組だって色々あるでしょ。アニメやドラマを観るのに、ドキュメンタリー番組の時のようなリアリティや公正さをいつも求めるかい?
映画だって、どの映画に対しても自分の好みや最高のイメージばかり押し付けて「あれが出来てない」「これが出来てない」みたいな観方をしてたら楽しいものも楽しくなくなっちゃうよ。
時には娯楽として割り切ることも大事。
ダブル主演の片割れで台湾当局のスパイ役にジェット・リー、ダブル主演のもうひとりで泥棒グループのリーダー役にDMX、黒ダイヤを武器商人に売りさばこうとしている犯罪組織のボス役にマーク・ダカスコス。
他にも泥棒グループ構成員の紅一点にガブリエル・ユニオン(名前超かっこいい)、主に搦手担当のアンソニー・アンダーソン、実行犯で身体の貧弱な男役にDrag-On、半ば脅される形で手伝わされる白人の商人役にトム・アーノルド、リーダーと旧知の仲でマフィアのボス的な男の役にシャイ・マクブライドら。
出演者に粒が揃っていて無駄がないし、敵も味方もみんなそれぞれ持ち味があって。突出して豪華ってわけじゃないんだけど、アクションとかチェイスもほとんどが素人だろうに、それなりにみんな頑張っててイイんだよね。
敵ボス役のマーク・ダカスコスなんて、両親どちらもカンフーの先生で、4歳頃から大人になるまでずっと家で習っていたらしい。なので身のこなしは完璧だし、見た目にも男前で申し分無し。戦う場面は最後以外ほとんど無いんだけど、その最後のジェット・リーとの決闘が最高なんだよね。
実はもうこれまでに何回観てるかわからないし、ブルーレイでも持っててアレなんだけど、ちょうどGYAOで無料配信してたから久々に観てみるか~って。
やっぱり独特の味があって良いと思うし、何年経っても好きなままだ。
ちなみに、タイトルが似ていることでよく混同されているであろう「ブラッド・ダイヤモンド(2006)」は何から何まで全く違う別の作品なので、検索等かけられる方は一応それだけは注意をば。