[きょうの映画紹介] 二ツ星の料理人(2015)

 二ツ星の料理人(2015)

出演:ブラッドリー・クーパー、シエナ・ミラー、ダニエル・ブリュール、オマール・シー他

個人的おすすめ度:★★★



 ブラッドリー・クーパー主演、三ツ星レストラン狙い系ヒューマンドラマ映画。GYAOにて視聴。

Wikipedia
Filmarks



 古くからの友人のレストランをミシュラン三ツ星のレストランにしようと奮闘するシェフの話。過去にパリのレストランでかなりの悪行を働いたことがあったり、アルコール・ヤクまみれになって堕落したりと長期間にわたり紆余曲折していたのだが、シェフとしての腕や知名度は自他ともに認めるところであり、気持ちを新たにロンドンのレストランで腕を振るう。

 しかし、確かにシェフとしての腕前は非常に優秀で、周りへの指示も秒・ミリ単位で的確なのだが、他のコックたちは常に完璧を志す彼のペースに完全にはついていけず、また彼もそんな不甲斐ない(と彼は驕っている)周囲に対してイラだちを隠せず、料理の出来も人間関係も散々なものとなる。

 三ツ星レストランというものは、どれだけ優秀なシェフがいたところでたった一人だけで回していくことは出来ない。キッチンで一丸となれる"チーム"が必要だ。



 …みたいな話で、まぁ知ってる俳優さんはゴロゴロ出てるし料理シーンもキレイにしっかり描写されてるんだけど、肝心のドラマ部分がイマイチ薄く感じたというか、「この映画を通して何を伝えたかったのだろう」という部分がハッキリしなかった。

 尺があと5分でもあれば、終盤の描写をもっと細かくやれただろうに。その為にやってきたはずなのにその周辺の描写がユルすぎる思った。

 観ていて楽しくないわけじゃないし、嫌いでもないんだけど、やったな~良かったな~とも言えずドンマイとも言えない微妙な感じ。



 主人公のシェフにブラッドリー・クーパー、彼が引き抜いてくる優秀な女性料理人役にシエナ・ミラー、レストランのオーナーである古い友人役にダニエル・ブリュール、パリで同じ師のもと料理人修行をしておりロンドンでも彼に帯同する料理人にオマール・シーリッカルド・スカマルチョ

 他にもチョイ役の料理評論家役にユマ・サーマン、主人公のかかりつけ医師役にエマ・トンプソン、亡くなった師匠の娘役にアリシア・ヴィキャンデル

 あとはジェイソン・ステイサム映画の「バンク・ジョブ(2008)」で主人公の相棒役をやってたスティーブン・キャンベル・ムーアもチョイ役で出てた。わしこの人お気に入りなんよね。


 見ての通り、キャスティングは素晴らしい。制作費のほとんどが出演ギャラなんじゃないのかってぐらい。なんだけど、惜しいんだなあ。





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