[きょうの映画紹介] マシニスト(2004)
マシニスト(2004)
出演:クリスチャン・ベール、ジェニファー・ジェイソン・リー他
個人的おすすめ度:★★★
クリスチャン・ベール主演、日常崩壊系サイコスリラー映画。GYAOにて視聴。
・wikipedia
・Filmarks
1年前から続く不眠症に日常を徐々に蝕まれていく機械工(machinist=タイトル)の話。
なかなか脱却出来ない不眠症に加え、身の回りで奇怪なことばかり起きてしまい、取り巻くあらゆる物事や人間に対して疑心暗鬼に囚われる。
クリスチャンの体は鶏ガラのように痩せ細り(約54kg)、180cmちょっとある彼の身長からすると確かに病的な痩せ方をしている。それに加え、妙にギョロリとした眼光の鋭さもあり明らかに異様な雰囲気を醸し出していた。
対峙する人みんなから「アル中(ヤク中)か?」「ちゃんと休めよ」と声をかけられるほど。それほど周りからは不摂生や不健康を気遣われていた。
話としては「どこからが現実でどこからが妄想(幻覚)なのか」といった部類のものなので、この作品自体に目新しさや珍しいアイデアのようなものは特に感じられない。
しかし、クリスチャンの役作りと演技の度合いは凄まじく、特に平時の彼のふっくらガッチリ度合いを知っている人からすると本気で心配になるぐらいに作り込まれているので、彼のファンなら必見の映画といえる。
それほど長くはないが不眠症になる前(1年前)の彼が映るシーンがあり、恐らくこの映画の後に撮ったのであろう「バットマン・ビギンズ(2005)」に合わせて体重・筋肉を戻した状態の、健康的で血行も良さそうなふっくらガッチリした彼の姿も拝むことが出来る。
このいかにもヒーロー然とした堂々たる姿と、病的痩せ細り鶏ガラ状態の姿との対比こそ、彼の真骨頂ではないかと思う。お前らここまでやれんのか、と。
主演の病的機械工役にクリスチャン・ベール、その唯一とも言える拠り所となっている娼婦役にジェニファー・ジェイソン・リー。
ジェニファーはこうしてリストで名前を見かけるまでわからなかった。もっとかわいらしいイメージがあったし、「この人やったんか!」ってすごく意外に思ったよ。
ここまで読んでいただいた方ならお気づきのことだと思いますが、あたくしクリスチャン・ベール大好きなんですよ。まぁ大好きなクセにこの映画今まで観てなかったのかよって話ではあるんだけど。
というか、その映画一本一本に心血を注げる性格俳優のみなさんが大好きでね。こういう映画を観ると幸せでたまらん気持ちになりますな。