[きょうの映画紹介] フライト・ゲーム(2014)

 フライト・ゲーム(2014)

出演:リーアム・ニーソン、ジュリアン・ムーア、スクート・マクネイリー他

個人的おすすめ度:★★★★



 ハイジャック疑われ系アクションスリラー映画。GYAOにて視聴。

Wikipedia
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 私生活が行き詰まり、おまけにアル中で気力を失いつつある航空保安官の主人公国際線の飛行機に搭乗し機内の安全を守るという任務今日もイヤイヤこなしていたが、飛行機が離陸してからしばらくした頃、携帯に差出人不明のメールが入る。

 そのメールは「指定の口座に金を振り込まなければ20分ごとに乗客を1人ずつ殺す」という脅迫メールだった。





 …みたいな話。おもしろそうでしょ。



 実はこの作品の監督ジャウム・コレット=セラという人はこの作品以外にも主人公のリーアム・ニーソンを主役に据えた作品をいくつも撮っており、中でもこの作品は2作目の監督主演コンビ作品。4作品中の、かな。

 自分個人的にもすごく好みな作品を撮る監督さんである。



 そして、リーアム・ニーソン主演作品にはこういう「元刑事」「警備のプロ」みたいなタフガイな役が多く、また「なぜか主人公名指しで厄介事に巻き込まれる」という展開も多い。

 たとえば、同監督・同主演コンビの「アンノウン(2011)」という作品では「なぜか主人公の存在だけが周りのみんなから忘れられる」という設定で、「トレイン・ミッション(2018)」という作品では「電車で自分の前の席に座った見知らぬ女からあるモノを探せと半ば命令される」という設定で、今回の「フライト・ゲーム」でもまたなぜか主人公の携帯を通して何者かから脅迫されることから話が始まる。彼はいつも巻き込まれるのである。

 リーアム・ニーソンは身長190cmオーバーの長身でがっしりとした立派な体つき。なのに、「みんなから忘れられる」だの「10年働いた会社から一方的に解雇される」だの「最愛の娘を若くして失ったうえにアル中で周りからの信用が無い」だの、見た目に反して弱者寄りの設定をいつもされていて、いつも「不憫だな」「大変だな」と感情移入してしまう。しかもあのデカさなのに表情は非常に柔和で、人当たりも決して悪くはなく、それなのにあまり報われはせず、やっぱり今日もカワイソーで目が離せない。



 自分はそんなリーアム・ニーソン親父の主演作品が大好きだ。特にこのジャウム・コレット=セラ監督とのコンビ作品はどれも一定水準以上の内容で、今のところツマンネーものには出会ったことがない。



 航空保安官である主人公役にリーアム・ニーソン、たまたま隣同士の席になる女性役にジュリアン・ムーア

 他にも、搭乗前の空港で声をかけてくるお兄さん役にスクート・マクネイリー(個人的に彼を非常に推している)、ヘルプで急遽搭乗したのに事件に巻き込まれてしまう不運な客室乗務員役にルピタ・ニョンゴ。



 物語終盤のスリルはかなりのもので、リーアム・ニーソン出演作のシチュエーションスリラーとして相当優秀だと思うので、興味のある方はぜひ。

 あ、「すぐ犯人読めちゃったわ~」みたいなことを言わずにいられないタイプの人はこういう作品は観ないでね。わかった時点で再生終了して次行ってください。関係者もみんなそう言うと思うし。




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