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今・ここ・自分

『素直な心で周囲の情勢を感じ取り、今を精一杯生きる事が、生成発展する世界で創造主の意志に適う道である』と松下幸之助さんに教えられました。

今・ここ・自分

運命を切り開くにはまず、境遇を素直に受け入れる事です。『今・ここ・自分』と言いますが、私達は『今ここにいる自分』しかコントロールはできません。自分以外の人は変えられませんし、『過去』も変えられません。また『未来』を変えようと思ったら『今』を変えるしかありません。

その大前提が今の自分が置かれている境遇を素直に受け入れる事です。従って『逆境であれ、順境であれ、その与えられた境涯に素直に生きる事』が何よりも大切です。放っておくと逆境は卑屈を生み、順境は自惚れを生みます。ですから、まずは状況を素直に受け入れます。受け入れたうえで逆境にあったら卑屈にならず、順境な時は己惚れないようにします。

そしていつも素直に今の状況と向き合いながら前向きに対応していきます。そういう心構えが大切です。『朝起きたら、今日も素直な心を持とう』と思い、夜には『今日は素直に過ごせたか?』と反省します。

幸之助さんは生まれ持って素直な人だったら、そこまで素直さにこだわらなかったかもしれません。素直でなくて苦労された事があるからこそ、素直になりたいと願い、こだわり続けられました。『素直』であったかどうかをいつも考え、判断の基準に『素直』を置きました。

もちろんそれに囚われすぎては逆効果の時もありますが、素直でなくて苦労した事があったからこそ素直さ、謙虚さにこだわられたのでしょう。素直さを願い続け、反省し続けたからこそ『素直さ』を手に入れ、運命を受け入れて前向きに対応する事で大成功されました。

感じ取る

人は誰でも天然のセンサーを備えています。何かうまく行っていない時、あるいは新たなチャンスが開けた時はそれに気付く能力を生まれつき持っています。この能力を活用する事です。メンバーが自主経営をしていると、誰もがセンサーになり、変革に着手できます。例えば生命において全ての細胞が自分の環境を感じ取って組織に必要な変化を促すのと同じです。人は感じ取る事をやめられません。いつでもどこでも感じ取る事ができます。

進化型の自主経営組織では変化はそれを必要と感じている人が起点となって起こります。こうした現象は人類が過去数百万年にわたって機能してきた方法と同じです。改善は組織の中心から起こるのではなく常に末端から起こります。しかも組織内の細胞が環境変化を感じ取り、適切な反応を見付ける実験をした時に始まります。

上手くいかない試みもあるでしょうが、うまく行けばそれが生体の隅々まで急速に広がります。これは私達に生まれつき備わった生き残る為の技術です。狩りに出れば動物の通った跡に注意を払うでしょう。そのようにして私達は手掛ける案件の進め方を選んでいます。

また私達は兆しを読みます。何人がその事を話題にしているか、その案件に対して私達はどう思っているのか。こうした問いはとても大切です。

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生成発展

幸之助さんは『生成発展』は神の意志であり宇宙の原理だと考えました。成功を目指すには宇宙の生成発展を信じる事。社会の発展を絶対として信じ、それに貢献しようとしている人は必ずうまく行きます。世間に貢献し人々の暮らしをよくする。文化を高める。社会を豊かにするような仕事をしている人が成功に導かれます。

ある時、『人間はどこから生まれてきた?』と考え、『人間は宇宙の根源から、その根源の持つ力によって生み出されたものだ』とひらめいたそうです。そして『宇宙の全てがその根源から、その力によって生み出された』と考えました。

『宇宙の根源の力には一つの決まりがあり、それを自然の理法という。そしてその力には宇宙万物全てを生成発展させる意志がある』

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最後に

『いいね』『すごい』を口癖にしていると、周りの環境がそういう風に見えてきます。肯定する事によって言われた人のモチベーションが上がるのはもちろん、口にした人も前向きになれます。どんなことにも感動して、褒める事が出来る人が成功を引き寄せます。『いいね』と『すごい』を積極的に口癖にしているときっといい事があります。この世に起こる事は全て必然で必要。そしてベストのタイミングで起こります。

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