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仏教のすべてを表現する「三句の法門」とは?
仏教の教えを端的に言い表す「三句の法門」という言葉があります。
私は、特定の宗教に入っていないので、仏教のお経も神道の祝詞もイエス・キリストの言葉も折に触れて読み込んでいます。
カウンセリングを行う人間として、生きる叡智の詰まった仏教は哲学的な観点からも魅力的です。
「菩提心を因となし、大悲を根となし、方便を究竟(くきょう)となす」
これが三句の法門です。たったこれだけです。これだけで仏教のすべてを表現しているといわれます。
意味は次の通りです。
「仏の心を根底に持ち、生きとし生けるものへの慈悲を共有し、人びとのために活動する」
「仏の心」「慈悲」「人々のため」というそれぞれの言葉も、よくよく考えれば意味は難しいのでしょうが、何となく感覚的にわかる気はします。
三句の法門は、心のありようとしては、かなり高いレベルにありそうです。実践は簡単ではないでしょうから、まずは「こんな心持ちになれたら素晴らしいだろうなあ」と思うようにしています。