CDP、クリーンルーム、DWH・・・デジタルマーケの最前線に戻ってきたら変化のない部分と劇的に変化している部分に驚いた
データ分析をビジネスの成果向上につなげている人が相当増えている
広告やデータビジネスの第一線から離れていたので、CDPやデータ分析基盤のトレンドがこの3年でどう変化したのか調べているところですが、当時からあまり変化がないところも結構多いですね。特に概念はあまり進化していません。
変わったのはなんと言っても人。自分で調べているだけだとあまりにも現場感が取り戻せないので、データ×マーケティングの最前線にいる若者たちと個別に数名と話したら本当にびっくりしました。
当たり前のようにCDPを触り、bigqueryを扱い、劇的なマーケティングの成果向上につなげているのですね。
GoogleのBigQueryが果たした役割は大きい
その変化の要因はなんと言ってもデータ分析基盤の強さと分析のしやすさでしょうか。分析しやすくなったことで、それを扱う人材も増加しました。若者たちは息を吸うようにbigqueryを触り、データを処理しています。
そう言った意味では当時から想像していた通り、データ事業というものは単体では存在し得ない感じになっていますね。データレイク、データウェアハウス、データマネジメントプラットフォーム、いろんな分け方がありましたが、一部の大型クライアントを除いてはっきり言って無意味になってきました。
「Googleアナリティクスで収集したデータをbigqueryに入れてdata studioでアウトプットすればいいんですよね?あ、Google広告でターゲティングしますか?」
どこにもDWHもレイクも出てこない・・・全てGoogleネイティブに結合されています。当時から概念としてはありましたが、こんなに一般的になっているとは。フリーミアムつよし。
独立系データウェアハウスsnowflakeの存在
この記事にも出てきますが、唯一独立系DWHのSnowflakeはGoogleやAmazonとど競合のポジションで戦っています。GAFAと競合できるのは良くて一社。しかもいつまで続くかわかりません。
かなりの大手ブランドや大手メディアとそれ以外の普通の企業で二極化する様子が容易に想像できます。
https://reviews.tn/ja/news/roku-lance-la-premiere-salle-blanche-en-streaming/
この記事を読む限りやっていることは凄まじいですね。ただこの事例を実現するほどのビジネスインパクトを日本企業で出せるのは何社くらいあるんだろう?
ちなみにRoku(スマートTVのOS)のID(active accounts)は6100万!
ディズニーからすれば、パブリッシャーとしても広告主としてもデータ分析の価値があるということになります。
Googleの分析基盤でできることだけやればいいや、という次元ではないのです。
CDPが一気に来た理由を推測してみる
長いことデジタルマーケティングの世界にいてもう完全に確信めいてきていますが、大企業はなんと言っても専門家育成が進みません。そのため社内に専門家を置く必要がある高度なソリューションは全く流行せず、アプリケーションの出来不出来が左右します。
そう言った意味ではDMPやDWHは流行らないけど、CDPはアウトプットが付いてくるので日本企業にあってるんですね。一気にこの数年で流行った理由がよくわかります。
概念としてあまり変わっていない気もしますが、そのマーケティングがとても上手だと思いました。
bigqueryを使いこなせる人材がこれだけ増えたのもBIアプリケーションであるtableauやdata studioの基盤として使いやすかったのも大きそう。
ビジネスの成果向上につながるデータ分析をしまくって行くことが重要なのはいつも同じです。頑張っていきましょう!