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もし、生きることが踊りだとしたら。

「あれって踊りと一緒だよね。」

ほぼ日の学校という糸井重里さんのほぼ日刊イトイ新聞が配信している動画サービスがあって、その中の対談動画で糸井さんがよく言われる言葉がこれです。
落語を踊りと一緒だよねと言ったり、本を読んで踊りと一緒だよねと言ったり、絵画の話が踊りと一緒だよね。と言ったりされています。

正直、どこが踊りなんだろう?と意味がよくわからないと思いつつ、わからないからこそ、その言葉がどこかで気になっていました。

それが昨日、テレビを見ているとCMに矢沢永吉が出ていて、これが踊りか!と思えたんです。
矢沢永吉が海岸を歩いていて、立ち止まって、深呼吸をして。ただそれだけのなんですけど、もう頭のてっぺんから足先、指先まで100%矢沢永吉で、矢沢永吉という人は、矢沢永吉という踊りを踊り続けている。と感じたんですよね。

また、ほぼ日の学校の話題に戻りますが、糸井さんとフリーアナウンサーの古舘伊知郎さんの対談の中で、アントニオ猪木の下積み時代に力道山に見出されたという話題があって、それもやっぱり踊りと一緒だと言ってました。この人は他とは違うな。って人は、その振る舞いが違うから見る人が見るとわかるのだそうです。それは、普段の振る舞いが踊りだからだと。

もし、生きていることが踊りだとしたら。

そんなふうに考えると、今この瞬間も自分は踊っているし、この文章を読んでくれているあなたも踊っているわけです。

僕は踊りやダンスに関する知識は何にもないから、踊りの技術的なことは何もわからないし、見たって上手いか下手かもわかりません。
でも、気になる踊りとか、味がある踊りのような感覚的な良さや好みは誰にでも感じれるわけだから、自分好みの踊りを踊っているか?という視点で見てみると面白いなと思ったんです。

この姿勢はあんまり好きじゃないな。とか、この一言はいらないよな。と気付けたりするし、気付いたならもう少し背筋を伸ばしてみようというように自分のことを少し俯瞰して見れる気もします。

もし、生きていることが踊りだとしたら。
今からどんな風に踊ろうか。

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