【ゲーム感想】スプラトゥーン2+オクトエキスパンション
一人用モードも楽しいぞ! 任天堂印イカちゃんプラットフォーマー
今では任天堂の看板タイトルになった大人気TPS
前作は5~6時間プレイした程度でやめてしまっただが、
今年購入した本作は現時点のプレイ時間が135時間以上とかなり熱中して遊んでいる。
個人的にSwitch単体のソフトで最もプレイ時間が長いタイトルになった。
本作は間違いなくマルチ対戦がメインのタイトルだ
私は135時間のうち110時間以上はマルチ対戦で遊んでいる
だが今回は残り25時間の部分
一人用モード(本編+追加DLC)についての感想を書く。
・インクの中を泳ぐイカ!?
スプラトゥーンのシューティングゲームとしての特徴は
弾がインクになっており着弾点と弾が通過したラインに色が塗られインクが塗られたところは壁であろうがイカとなってインクの中に潜って移動できるところだ。
この特徴はマルチプレイでは遮蔽物に隠れるといったカバーシューターとしての役割を担うのだが、
一人用モードの場合は弾を撃って色を塗って道を作りギミックを突破するプラットフォーマー要素に活用されていた。
特に追加DLCであるオクトエキスパンションはそのアイディアをより膨らませたステージが楽しめる。
ちなみにインクの中はすいすい泳ぐのに水の中では溺れます・・・
なぜ?(笑)
・本編のヒーローモード
4ワールドで全32ステージ
ルールは単純でステージの一番奥にあるデンチナマズを取ればよい。(マリオでいう旗みたいなもの)
ヒーローモードにはクセのあるゲーム性に慣れてもらいマルチ対戦に臨むためのチュートリアルの役割がある。
そのため使用できるブキは全9種類。
これは本作の基本的なブキを網羅している。
ステージに入る前にそのステージの入り口を探す探索要素もあり、その探索にはアクションの基礎を学べるパズルがあったりする。
全32ステージで少ないと感じる部分はあったが、
ステージ内の隠しアイテム『イリコニウム』や『ミステリーファイル』を探して集める取集要素があるためやり込み要素は十分あったと思う。
ステージにはマルチ対戦には登場しないギミックが多数存在する。それがどれもユニークで面白かった。
中でも一番印象的だったのは『ピロピロ』
これはよくお祭りで売られている吹き出しをモチーフとしたギミックで
インクを当てると伸びてそれが足場になる
ちなみに、伸びていく『ピロピロ』に敵が当たるとはじけ飛ぶので爽快感抜群だった
ポイントは敵の放ったインクにも『ピロピロ』が反応すること
『ピロピロ』を伸ばして渡っていると、敵の攻撃によって『ピロピロ』が戻されて足場が無くなり落下するといったことがあるので注意が必要だった。
・追加DLC オクトエキスパンション
こちらの主人公はタコがモチーフのオクトリアン8号 通称ハチ
記憶をなくしたハチが深海メトロ(地下)から脱出する物語
チュートリアルとしての役割が必要ない本モードではイカちゃんアクションをフルに生かしたプラットフォーマーが楽しめる。
本モードには本編にはあった収集要素や探索要素はない。
さらにステージによって使用できるブキが決められている。
プレイの幅が狭くなっているように見えるが
目的をシンプルにしてさらにキャラに制限を加えることで
より深いゲームプレイが実現できるのだ。
オクトエキスパンションではステージの一番奥まで行くことがクリア条件の場合もあるが、それ以外の場合も多くそれがどれもアイディアが素晴らしく夢中でプレイした。
お祭りにある型抜きのように箱を壊して見本と同じ形に時間内に作ったり
スナイパーを用いてビリヤードをさせるステージ
スペシャルウェポンと呼ばれる普段は十数秒しか使えない必殺技を使い続けて攻略するステージもあった
全80ステージもありそのどれもが特徴的なステージばかり
貧乏くさい話だがこれで1900円はかなりのお買い得だと感じた。
私もこれまで様々な追加コンテンツを購入してきたが、
その中でも値段に対しての満足度は1,2を争うレベルだ
本編を持っていて本モードを遊ばないのは非常にもったいないと思う
ちなみに最終エリアのステージは特に面白かった。
最初はブキをもっていない状態で所々塗ってあるインクに隠れながら敵にバレないように進むメタルギアソリッドさながらのステルスアクションゲームだった。
その後ブキを手に入れギミックが登場するのだが、そこでも使いまわしのギミックはほとんどなく最期まで新鮮に楽しめた。
ここのギミックは映画バイオハザードを彷彿とする
本作は音楽も非常に良かった。
最近の日本のネットミュージックやテクノポップをベースとしている。
BGMにはボーカル曲も多くそのボーカルに強烈なコンプをかけてゲームの世界を表現していた。
レコーディング映像をみて面白かったのはヒメとイイダを担当されているボーカリストの方がそれぞれのキャラに顔が非常に似ているところ(笑)
当て役だったのでは?と思うくらい
・総評
スプラトゥーンはTPSで銃弾をインクにすることでTPSが持つ暴力性を廃し
任天堂らしいポップな見た目に仕上げ、
さらにそのインクが塗られている箇所はイカになって移動することで
他のTPS作品には無い独特な戦術を生んでいる唯一無二のTPSタイトルだ。
マルチ対戦ではその独特な戦いを存分に楽しめるのでやはりそれが本作最大の魅力だ
そして一方で一人用のヒーローモードとオクトエキスパンションでは
その特徴を生かしたプラットフォーマーゲームとして洗練されたゲーム体験が味わえる。
本作の一人用モードをプレイしたことで本作の底知れぬポテンシャルを実感しマルチとシングルで違った魅力のある本作はSwichのタイトルの中でも傑作と呼ぶにふさわしいものだと確信した。