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HIROBA公式マガジン

水野良樹(いきものがかり)の実験的プロジェクトHIROBAの公式マガジンです。毎週金曜日にラジオ的長文コラム『そのことは金曜日に考えるから』が更新されます。その他の記事も随時更新…
ソングライター水野良樹が主宰するHIROBAの公式マガジンです。HIROBAは『つくる、考える、つ…
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2020年4月の記事一覧

J-WAVE『 INNOVATION WORLD』の公開収録日でした。

J-WAVE『 INNOVATION WORLD』の公開収録日でした。 公開といっても、リモートで学生の皆さんに参加してもらって。 頂いた質問も、こちらの頭を回転させてくれる素敵なパスばかりで、楽しく話せました。参加いただいた皆さん、ありがとうございました。 たっぷり喋れて、心地よい疲労感があります。 川田さんとも久しぶりに話せて嬉しかった。 番組でもちょこっと触れましたが10年前にいきものがかりでつながりが。 放送は来月となるそうですが、ぜひお楽しみに。 水野良樹

『今日も書けない』 part3

ひとにかけた言葉が、まわりめぐって自分にかけていた言葉だった。 ということはよくあるものです。わかったような顔をして、さも与えてあげたかのような顔をして渡した言葉をいま読み返してみれば、のどもとに切っ先を向けられているのは自分だった。そういうお話。 (テケさんは興味ないみたいですが) <自分なりの曲作り与太話。『今日も書けない』シリーズです。定期購読マガジンをご購読の皆さん向けの記事です> スタジオミュージシャンや音楽プロデューサーの皆さんは、もともとご自身が誰かに師事

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IをいまYOUにして

Kizuna AIさんの新作EP『Replies』が先日リリースされました。 収録曲の『the MIRACLE』の作曲(Yunomiさんとの共作)、作詞を担当しました。 クレジットにもある通り作曲はYunomiさんとのコライト=共作です。 実は本格的なコライトは、僕は初めてでした。今やコライトでの制作は世の中では当たり前なんだそうですけれど、J-POP畑からアーティストとしてデビューしてしまった自分の出自からすると縁遠いものでした。 これが、めちゃくちゃ面白かった。

TOKYO NIGHT PARK 20.04.25

昨夜はJ-WAVE 『TOKYO NIGHT PARK』の放送日でした。 (お聴き逃しの方は、radikoでどうぞ) ”うたつなぎ”、”リフつなぎの”話から山本彩さんの『愛せよ』をお送りしました。 作詞家の阿久悠さんの没後10年に際して、阿久さんの足跡を辿る番組をやらせてもらったんですが、これはそのときに未発表詞を作品化するという企画があって、書かせてもらった曲でした。 昭和63年の秋に書かれた歌詞だったそうで、”つなぎ”という意味では30年くらいの時を超えましたね。

本を読むよりも、映画を見るよりも、息子をどう叱ったらいいか、考えています。

本を読むよりも、映画を見るよりも、息子をどう叱ったらいいか、考えています。 3歳児、やんちゃざかり。 なかなか外にも出られない状況ですから、有り余ったパワーを家庭内で爆発させています。習い事もオンライン授業(今どきですね、ほんとに)になって、昨日もその日だったんですが、椅子に座ってられません。一生懸命あやしてくれる画面の先生に向かって「やだー!」と叫ぶ始末で、叱らなきゃならんと思うわけですが、これもなかなか塩梅が難しい。3歳だから無理もないんです。だが、やきもきはするわけで

『今日も書けない』part2

答えはあくまで、そちらのなかで生まれるものであって、こちらから与えるたぐいのものじゃないんじゃないか。「ふたを開いたら、何もなかったじゃないか」というひとは、つまり、あなたのなかに何もなかったということじゃないか。 詳しくない人間が軽はずみに語ってはいけないもののひとつに「落語」というものがあって、豊かな素養を持った”通”と呼ばれるひとたちが大勢いるものに対して、門外漢が気ままに引用するのは禁忌な気がするのですが。あくまで考えるための補助線として。 落語家の方が、噺を進め

髭をのばしている

髭を伸ばしている。 この苦難の状況下にあって、クソどうでもいいことで、申し訳ない。 わざわざ報告することでもない。いくら個人noteとはいえ、人様に読んでもらう場所に、いま、このタイミングでわざわざ書くことでもない。 もっと有益なことをしゃべるべきだ。 37歳のおっちゃんが髭を伸ばしているなんて、どのSNSでもバズりようがない、扱いようがない、こんな「だから何?」案件、本当にどうでもいいことだ。 でも、人間というものはうまくバランスをとるもので、どうでもいいことを書きた

TOKYO NIGHT PARK 20.04.17

昨晩もJ-WAVE TOKYO NIGHT PARKの放送日でした。 お聞き逃しの方は、radikoでもどうぞ。 上白石萌音さんの『夜明けをくちずさめたら』(NHK みんなのうた)についても、おしゃべりしました。 上白石さんの歌入れのときは僕も立ち会うことができました。なかなか稀有な体験でしたね。編曲プロデュースをしてくださった宗本康兵さんがディレクションするところの近くにいさせてもらって、歌ができあがっていく時間を共有できました。 歌入れの場面というのは、文字通りシン

きびしい春だけど

吉岡と山下から押印済みの契約書が届いて。 自分が押印した契約書とも合わせて3枚。 これで晴れて自分たちがつくった新事務所と、自分たち自身が契約したことになります。ま、自分たちのためにつくった会社なんだから、あたりまえっちゃーあたりまえなんだけれど。一応、ちゃんとしておかないとね、と。 ハンコを押すために出社! みたいな話題がよくあがっていますね。前事務所からの細かい業務の引き継ぎもあって「ハンコ押してください!」の場面は、一般企業に勤めたことのない自分からすると人生最大くら

『今日も書けない』  part 1

今日もどこかで。 今日もどこかで、大嫌いなひとが、自分がつくった歌を歌っている。 このひととは、さすがに、わかりあえないだろうなというひとが。 それは、あるいは、可能性だとも思う。 …というようなことを、最近よく考えています。 最近?いや、ずっと前からか。 すみません、唐突に。 定期購読マガジンを購読してくださっている方々に読んでいただける限定記事を書かなくてはなと思って、いろいろ考えをめぐらせていたのですが、やっぱり歌のことくらいしか話すことがなくて、でも

松井五郎さんにきく、歌のこと(HIROBA)

音楽の原体験的なものは、いくつかあって、そのうちのひとつが中学生の頃にのめりこんだ玉置浩二さんの音楽です。 当時14歳だった水野少年は、当然のように玉置さんの母船である安全地帯にまで遡っていくわけですが(誕生日に親にねだったのは、玉置浩二&安全地帯のベストアルバムでした)、ふと気づきます、自分が大好きな歌たちの多くを、あるひとりの作詞家が手掛けていることを。 野球部の練習から帰ってくると、自室にこもり、唯一もっていたクラシックギター(なぜかフォークギターでもエレキギターで

TOKYO NIGHT PARK

昨夜はJ-WAVE 『TOKYO NIGHT PARK』の放送日でした。 (お聴き逃しの方は、radikoでどうぞ) HIROBA名義でのラジオ番組。 先週めでたくスタートして昨日が2回目だったんですが、早々にスタジオ収録が難しい状況になりまして、水野のプライベートスタジオ(という呼び方がかっこつけているようでドキドキしますが)にて音声を録音して、番組ディレクターさんに送るというスタイルでの放送になりました。 本来は対談をメインにした番組だったんですけれどね笑。 スタジオ

書くように喋る

頭は働かせています。 そもそもが”こもる”タイプの職種なので、ガラッと生活が変わったかと言えばそうでもなく。何もなかった頃から、作業のときは”出勤”をしない仕事です。むしろ締め切りが重なったりした頃は、今よりもこもっていたかもしれないな、というくらい。さすがにこのタイミングで新規の楽曲提供のお仕事とかは入ってこないので、むしろおだやか。空いた時間に自己研鑽を!と思えたらいいのですが、そこまでの余裕も気概もなく、それなりに雑務に追われ(独立直後なんで事務作業と事務確認はわりと

YOSHIKI MIZUNO songs works

楽曲制作で関わらせて頂いた作品を、ご紹介いたします。 (リリースor公開済みのみ。アーティスト名、敬称略。随時更新します) 素晴らしいアーティストの皆さん、作詞家の皆さん、演奏家、編曲家、音楽クリエイター、スタッフの皆さんとの出会いに感謝します。ぜひお聴きください。 電話リレーサービスCM(サウンドロゴ)2021年7月に公共インフラとして開始した「電話リレーサービス」(聴覚や発話に困難のある方と、それ以外の方の会話を、通訳オペレータが「手話」または「文字」と「音声」とを通