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【カメラ】冬の北海道で使用した機材と結露対策
2023年1月26日~29日かけて北海道の羅臼・野付半島へ撮影にでかけた。
メインはキタキツネの撮影だがエゾシカ、オオワシ、シマエナガなど撮影したい動物が沢山いたので今回はフル装備で撮影に向かったのでその内容を紹介していく。
前回の記事で服装に関してまとめた内容を投稿した。
こちらに撮影時に使用した「手袋」も記載しているので是非参考にして頂きたい。
カメラ機材
今回持って行った機材はこちら。
①【ボディ】
Canon EOS R6
純正バッテリーグリップ
②【レンズ】
RF 50mm F1.8 STM
EF 70-200 F2.8L IS III
EF 100-400 F4.5-5.6L IS II USM
マウントアダプター EF-EOS R
動物はEF100-400、風景はEF70-200、食事や観光の記録用としてRF50といったように使い分けていた。野付半島ではRF50の出番はほぼ無くEF100-400とEF70-200を使っていた。
③【ドローン DJI MINI 2】
ドローンも念のため持って行ったが羅臼は風と雪が強く飛ばせず。
野付半島でも結局使わなかった。ちなみにバッテリーは3個持ち。
④【Go Pro HERO5】
Go Proは自撮りと雪が激しい中で動画を撮るときに重宝した。
今回は野付半島で結構使用した。
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カメラ関連備品
ボディやレンズ以外に持っていたのは以下の通り。
①【SDカード】
SDカードは3枚持参。
「キングストン SDR2/128GB (300MB/s)」は動物を高速連写する際に使用。
「SanDisk Extreme PRO (170MB/s)」は128GBと64GBの2枚。
128GBはキングストンのバックアップ用。64GBは観光などの記録時に使っていた。
EOS R6に2枚カードを入れておいて状況に応じてカードを選択して撮影し、毎晩PCにデータを移してSDカード内は全て削除した。
PCに落としたデータは東京に帰った後、HDD×2台に保存している。
②【カメラバック】
「ハクバ カメラバッグ プラスシェル トレック 03 バックパック L」に全ての機材を入れている。機内への持ち込みもコレ。
カメラもレンズもドローンもPCも全て入るので重宝している。
尚、レインカバーは付いていないのでカリマーのものを使用。
③【防水ポーチ】
もともと持っていた「HAKUBA 防水インナーバッグ ドライ クッションポーチ L」を今回も持参。
この防水ポーチの中に乾燥剤を敷き詰めてレンズを入れて密閉し「簡易防湿庫」の様にいつもは使っていたが今回の出番は無し。
梅雨時などは有効なやり方なので1つ持っておいても良いだろう。
尚、ゴミ袋に乾燥剤を入れても良いらしいのでレンズが大きい場合がそちらも有効かもしれない。
④【バッテリー】
純正の「LP-E6NH」を2個持参。
参考までに、EOS R6を9時~16時半の日没までー5~ー10℃の野付半島で撮影した時は14時ごろには残量が2つほどになっていた。
残量が減った後は「Anker PowerCore 10000 PD 25W」で充電をしていた。
R6の充電も給電もこれ1つで行えるので動物を探している時は充電し、見つけたら外して撮影という様に使っていた。
⑤【レインカバー】
吹雪の中での撮影も考えてレインカバーは「MATIN レインカバー Mサイズ カモフラージュ M-7091」を持参したがこれは使わなかった。
レインカバーとしては申し分ない商品なのだがEF100‐400で使用すると鏡筒部分に引っかかりズームがしにくいのでEF70-200か単焦点を使う時しかこのレインカバーは使用していない。(Mサイズでサンニッパのフード以外の部分は収まる)
⑥【乾燥剤】
乾燥剤は「ハクバ 強力乾燥剤 キングドライ」を持参しカメラバックの底に敷き詰めていた。後ほど記載する冬の北海道で重要になる結露対策のためにいつも持参している。
⑦【Macbook Pro】
現像は愛用しているMacbook Proで宿や飛行機内で行っていた。
ソフトはLightroom Classicを使用。
⑧【その他】
小物はレンズペン、ブロワーなどなど。
以上が今回の旅での機材たちである。
カメラの防寒・結露対策
北海道を始めとした寒冷地に行く際に注意しなくてはならないのがカメラとレンズの「結露対策」だろう。
機材を長持ちさせるために今回自分なりに対策をした内容を記載していく。
もし更に良い方法があればぜひ教えてください。
①カメラとレンズの防寒対策
カメラ用の防寒ダウンやヒーターなども売っているが、レインカバー同様に操作性が損なわれ撮り逃がすのは絶対に嫌なので私は使用していない。
その代わりにユニクロの「ネックウォーマー」をボディに取り付けて利用している。
大きさ的にレンズの防寒まですることはできないが、ボディだけであればこれで問題なく防寒できて寒い環境下でもEOS R6は動いてくれた。(現段階は最低気温-10℃まで耐えられるのは分かった)
レンズにも同じようにネックウォーマーを巻き付ければ防寒になると思うが今回は試していないので次回試してみたいと思う。
ちなみに帰り際に中標津空港の展望デッキで飛行機を撮影しようと15分くらい防寒せずに置いていたらEOS R6が動かなくなった。
この時の気温は-8度、強風、カメラは吹き曝しという状態だった。
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②結露対策⇒結露が出来る環境を作らない
今回はレンタカーでの移動がメインとなった。
そのため車の暖房は付けずにシートヒーターだけ付けて車内では過ごし、外の気温と車内の気温差が生じない様にした。
また、車を日当たりが良いところに駐車して少しの間で散策に出かけた場合。
戻ってきた時に車内が外よりも暖かくなっていたら運転前・運転中に窓を開けて外と同じ気温もしくはそれより少し暖かいくらいに車内温度を調整した。これは結露対策も当然だが、とっさに車内から外に向けてレンズを出したときにピントが合わなくならない様にするためだ。
動物を撮影していると思いがけないタイミングで動物と出会い、車内や車外に出てレンズを構えるという状況が多々ある。
その時にレンズが曇ったりしていては元も子のないので服を着こむことで多少の寒さは我慢して運転して、撮影を優先していた。
早朝などどうしても寒いときは暖房を付けたが一番弱い風量で気温は低めに設定していた。なんだかんだシートヒーターだけでも暖かく、前回の記事の様に完全防寒しているので耐えることができた。
上記を実践したことで4日間の滞在中、1回も結露を作ることなくスムーズに撮影を行うことが出来た。
もちろん体調に無理のない程度に調整して頂きたい。
余談だが、初めて釧路に行った時に外で撮影した後に車の暖房をガンガン焚いてレンズもカメラも曇りまくり。車から出るとカメラは一気に冷えて、そこから暖かいレストランに入って更に結露できまくり。という無神経な事を繰り返していた。今考えるとバカみたいな事をしていたなと猛省するとともにその時使っていたCanon 90Dとシグマのレンズに申し訳ない気持ちになる。
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また、街歩きなど車を使用しない状況では以下の事を意識している。
(1) 外でずっとカメラ出しているのであれば室内で撮るのは諦めてスマホや2台持ちならもう1台で撮る。
(2) 中で撮らない場合でも乾燥剤が入った防水ポーチやバッグに室内に入る前にしまって暖かい建物内では絶対に出さない。
(3) 外から室内に入ってある程度の時間いるのであれば中の気温にカメラを少しずつ慣らしていく。
この方法は北海道を電車で旅する時に意識している。釧路でSL冬の湿原号に乗った際にこれを意識しなかったためホームから車内に入った際に結露ができてしまうことがあった。
以上が私なりのカメラの防寒・結露対策となる。
まとめ
以上が私が先日の北海道遠征で使用した機材と実践した結露対策である。
もし北海道慣れしている方で「もっとこうした方が良いよ!」といった内容があれば是非教えて頂きたいです。
次回は旅の様子を書き残していく。
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