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フレンドリーベアと行く、函館近郊自然さんぽ (2024/11/9 #101)

先日1泊2日で訪れた函館。
前回は、そのエリアの歴史スポットに関して書いてみたのですが、

今回は函館周辺の「自然スポット」について書いてみます。

函館近傍の国定公園・大沼

せっかく北海道に来たのだから、北海道の自然を感じられる場所に行ってみたい、ということで調べてみたところ、函館から鉄道で30分程度のところに「大沼公園」という場所を発見。

これなら半日で行って帰ってこれそうということで、2日目の朝、宿を出発し、バスで最寄りの「五稜郭駅」に向かいます。

(この五稜郭駅、名前の割に「五稜郭公園」は近いわけでもなく、新函館北斗から函館方面の列車に乗ると「五稜郭公園へは、次の函館駅からの方が便利です」とアナウンスされてしまうという存在ですw)

そこから「特急北斗」に乗ること30分弱。大沼公園に到着です。

大沼公園駅

そもそも大沼は、明治36年(1903年)から北海道の道立公園として自然が守られ、公園施設が整備されてきたところで、全国でも最も古い自然公園の1つ。大正4年(1915年)には「新日本三景」の1つとして選ばれています。

大沼湖畔は1周14キロ。
駅前のビジターセンターで、レンタサイクルがあることを知ったので、せっかくだから1周チャリンコで周ってみることとしました。

この日の相棒は・・・


その名も「フレンドリーベア」号です!!

本当にフレンドリーなクマなら良いのですが、そんなものはきっとおらず、ある日森の中でクマさんに出会う事が無いよう祈りつつ(?)相棒を漕ぎ出します。

この時期はまだ紅葉の気配もなく、平日なこともあって道中チャリンコを漕ぐ人はわずか。自分のほかに3~4名いた程度です。

ということで大沼周辺にあるビュースポットを、独り占めしつつ進みます。

向こうに見えるのが「駒ケ岳」
なぞの桟橋と、正面に浮島
まだまだ紅葉にはなっていませんでしたが、
緑がキレイです。

半分くらい漕いだ頃、「大沼駒ヶ岳神社」なる神社を発見!

旅先で神社を見つけたら「ご挨拶」ということでお参りすることにしているので、もちろん寄ってみます。

こちら、たびたび噴火を繰り返してきた駒ケ岳の鎮静祈願のため、 1914(大正3)年に駒ケ岳噴火口の断崖に石室を造ったのが始まりで、開祖からちょうど100周年ということになりますね!

その後1973年に現在地に移されてきたのだそうですが、その近くには巨大な岩が。

神社の横に巨岩が!

これは過去の大噴火(1640年とされる)で飛んできた岩石なのだそうで、岩の真ん中にある割れ目を通ると縁起が良い、と伝わるパワースポットだったようです。

「だった」というのは、落石が発見されたことから安全のため、現在は中に入れないように囲われています。

境内から眺める、鳥居と大沼とフレンドリーベア号

そんなこんなで無事、クマさんに会うことなく大沼公園駅まで戻ってきました。

その後、自転車を返し、大沼公園の散策ルート(こちらは観光客の人多め)内にある「千の風になって」誕生の石碑を拝み、再び特急北斗で函館へ戻ります。

お昼どきであったものの、駅前で売っていた「大沼だんご」を購入してみたところ、なかなかボリューミー。車内で食べたら、お昼はいらないかなあ、位の気持ちになりました。

大沼だんご(みたらしと、あんこ)
白いのが団子で、これは大沼に浮かぶ島々を見立てたものなのだとか

立待峠

函館駅に到着後は、前回記事で書いた「青函連絡船」⇒「高田屋嘉兵衛資料館」⇒「元町エリア」と歩き、そこから津軽海峡を見渡せる「立待峠」を目指します。

道中には「石川啄木の墓」といったスポットもあり、寒村だった頃からの200年の間での文化的資本の集積があったことを感じられます。

そんなエリアを通りつつ岬に到着。

あいにく曇りがちでしたが、市街地や青森県を遠望することができました。

後ろに見えているのが夜景で有名な函館山で、
ここから歩いて登ることもできます
(今回は函館山には時間切れで行けず。。)
函館市街を眺める
(右側の白い細長いのが五稜郭タワー)
うっすら青森県(マグロで有名な大間のあたり)が見えます

谷地頭温泉

今回の訪問のちょっと前に、Voicyパーソナリティ木下斉さんと、ブラタモリで案内役もつとめた和田哲さんとの対談放送があり、北海道各地の和田さんおススメスポットの紹介を聴いておりまして、

その中で出てきたのが「熱い浴槽がある」谷地頭温泉(やちがしらおんせん)。

散歩好きであるとともに、温泉好きでもある私としてはここは行っておきたい。立待岬と函館駅の間にあったので、岬の帰りに寄ってみます。

谷地頭温泉

夕方にさしかかろうかという時間帯、温泉は地元の人と思しきシニアの方が結構いらっしゃいました。

こちらの内風呂は43.5℃の高温風呂、41℃の中温風呂、40℃の気泡風呂と分かれています。

先日いった長門湯本の「恩湯」は36~38℃だそうで、温度差が大きいところだと8℃近くあるわけですね。温泉も色々です。

もちろん高温風呂も試してみます。最初は「あつっ!」という感じでしたが、案外慣れてくるもので、これはこれで気持ちよかったです。

しかもこの日のうちに飛行機に乗る予定になっていたので、そこまで長居できなかったこともあり、短時間であったまるにはちょうど良かったかもしれませんw

こちらの施設、タオルやせっけん等を購入できるので、手ぶらで来ても大丈夫です。購入したタオルは持ち帰りもできるのですが、泉質もあって体をふくと茶色く変色しました・・。
(今回リュックのみだったので荷物を増やせず、タオルは温泉にお返ししました)

市電に乗って、函館駅前で晩酌

谷地頭温泉は、市電の終着駅の近くにあるため、帰りは市電に乗ってみることにします。

地元(?)の子供にまぎれて、市電をパシャリ

ちょうど夕方に差し掛かったところで、道中、外国人含めた観光客、地元の学生・サラリーマンといった方々も乗り満員電車に。

公共交通機関で移動すると、その場所ごとの生活の雰囲気も感じられるのが良いところだったりします。

飛行機までの時間を逆算し、函館駅前で軽く夕食をとっていくこととします。

前日行った「いか太郎」近くにある炉端焼きの店に飛び込みます。

こちらも看板では「イカ刺」をPRしてたものの、この日のメニューにイカ刺しはありませんでした。

イカの不漁が続くものの、「イカの街」として売り出してきた中で「名産品取れない問題」(前日の懇親会でも話題になっていた)に直面している函館のリアルを感じます。

とはいえイカは無くとも、新鮮な海産物は美味しく、それらを食べつつ、たまたま居合わせたお客さん(岩手から来たと言っていました。新幹線開通で東北の人にとって函館は身近になっている様子)や、親父さんと会話しつつ、楽しいひと時を過ごすことができました。

地酒とサンマ刺などなど

最近一人で行った先で、地元の人と会話するというのが楽しめるようになってきました。この辺の心境の変化も不思議なところです。

ということで、函館周辺の自然スポットめぐりについて徒然なるままに書いてみました!

今回は以上です。


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ひろさと
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