大学を休学したら匿名で批判的なメッセージが届くようになった
精神疾患と仮面浪人を理由に大学を休学して1ヶ月経ちました。最初は薬の相性が悪く、起き上がるのすら困難でしたが、最近では毎日ちゃんと朝に起きて、日中勉強し、夜は犬の散歩で軽い運動を取り入れられるようになりました。以前ほど強い自殺念慮もありませんし、自傷行為も止まったのでかなり良い傾向かな? と自分では思っています。
多くの若者がそうであるように、僕もSNSをやっています。そのSNSアカウントの一つ、いわゆるリア垢では新入生や後輩に向けた質問箱を設置し、履修登録の仕方や授業への不安に対するメッセージに答えていました。
それがつい先日、こんなメッセージが届いたんです。
「大学行ったらどうですか」
え、誰? というのか最初の感想でした。顔を名前も知らない、同じ大学というだけの相互(お互いにフォローし合っている人)が沢山いたので、一体誰からのメッセージか分からない。それにしても、少し酷いんじゃないか? そんな風に思いながら、親の介護や病気、学費の為のアルバイト、仮面浪人など理由があって各々休学しているのだから、その理由すら想像せずに大学に行けというのは少し酷ではないか、とメッセージを添えて投稿。
そしてしばらくしてまたメッセージが届きました。
そりゃそうでしょう。誰も、大学に行っている人が怠けているなんて言ってないのに……。
この人は、何がしたいんだろう。全く分からないまま、では入院して休学している人にもみんな頑張っているのだからあなたも頑張って大学に行きなさいと同じメッセージを送りますか? とメッセージを添えて投稿。
そしてすぐに次のメッセージ。
僕が精神疾患なのは知っている様子でした。精神疾患で休学するとは言ってあったのですが、これは何というか、精神疾患を病気と認めないぞという強い意志を感じますよね。
ちなみにですが、この「〇虫」という言葉は僕の質問箱に届いた批判的なメッセージを見た友人が、まるで害虫のようだと言ったところから来ています。理解できない人を害虫と言っていたわけではなく、赤の他人である僕に匿名で批判的なメッセージを送ろうと突然湧いてきた人達に対して、害虫みたいだなと友達と話していました。それを目にしたのでしょう。
次のメッセージです。
「光トポグラフィー」は以前病院で受けたことがありました。頭にびちゃびちゃの脱脂綿を乗せて、その上に機械を装着し、脳の血流量を測定するもので、発達障害の診断の際に補助的に検査したような気がします。
なので、検査したことがある旨と、とても高額だったことを添えて投稿しました。
精神疾患で検査する気はなかったので(本当に高額なんですこの検査)そこにはあまり触れず、軽く受け流すような感じで対応しました。
そしてまた次のメッセージが届きました。
いや、僕に言われても……。
僕の質問箱にメッセージを送ってきた人に対するメッセージなんですよね、これ。いや、僕を挟んでやり取りしないでもらえますか? って本当に思いました。もうこの辺で、自分を傷付けようとする人ばかりが質問箱にメッセージを送っていることに気付き始めました。最初は批判的なメッセージがあっても、後輩達が何か困った時に役立ちたいと質問箱をそのままにしていましたが、もう批判的なメッセージを送る人の方が多いし、締め切ってしまおう……。
そう思ったところで、また次のメッセージが届きました。
夜寝付けず、相互の1人とリプライでやり取りをしていたのを見たのでしょう。そんな元気があるなら学校に行きなさい。なんというか、そんなに僕に大学に来てほしいのかなと驚きますよね。僕、そんなに好かれてたかな?(冗談です)
もう、呆れるしかなかったです。精神疾患で休学することを理解出来ない、批判的に捉える人はこの世に少なからずいて、わざわざ匿名でメッセージを送ってくる行動力がある人がその中の一部にいるということを実感しました。
ちなみに、レスバとはレスポンスバトルの略で、SNS上での口論という意味です。夜中に僕が行っていたのは口論ではなく、単なる相互との会話だったんですけど、この人には口論に見えたみたいですね。
大学の休学で誰にも迷惑をかけていないとは言いません。両親には休学費を立て替えてもらいました。実験班は僕がいないことで、何かと不便があるでしょう。
でも、それ以外の人に、精神疾患で休学していることを咎められるのは不服です。だって迷惑かけていないんですから。
質問箱は退会しました。何か言いたいことがあればDMに来るようにと投稿してあります。
世の中色々な人がいて、同じ大学というだけの赤の他人の休学にいちいち突っかかる暇人もいるのだなぁと、新たな学びがありました。
そして何より、こういう批判的な言葉に落ち込んだり凹んだりするわけでもなく、多少イライラする程度に成長した自分に感動しました。今までならSNSを開くのも億劫だったり、ちょっとした友達の発言に傷付いていたからです。これは、メンタルが回復しつつあるってことでは? とポジティブに捉えることにしました。
将来、教育業界で働きたい気持ちは変わっていません。そこにはきっと、様々な理由で不登校になってしまった生徒や精神疾患になってしまった生徒がいるでしょう。もしも、教育業界で働くようになった時に、例えば学校の先生なんかになった時に、相手の気持ちや立場、今までの経緯を全て無視して「学校に来い!」と言ってしまわないように、この経験が役に立つと良いなと思います。