数字の法則と、人の心をつなぐ心理学
こんにちは! 人にどうやったら分かりやすく言葉を伝えることができるか。それを考えるのが楽しくなってきた大山です。皆さん、いつもご覧いただきありがとうございます。
人に伝えたくなる心理学。本日のテーマは、
「少数の法則」
です。
心理学じゃなくて数字の話? 疑問に思われる方も多いかもしれませんが、れっきとした心理学で使われている法則です。今回は数学的な話になるので難しく感じる方もいるかもしれませんが、できるだけ分かりやすく説明させていただきます。
1.少数の法則ってなんなの?
少数の法則とは、
「数少ないサンプルの中から出た結果を、本当だと思ってしまう現象」
の事です。この説明だけでは分かりにくいと思いますので、例を挙げて説明しますね。
例)
あなたの手には100円玉が握られています。その100円玉をあなたは空高く投げて、再び受け取りました。あなたが手を開いた時、握られている100円玉は表でしょうか。それとも裏でしょうか。
いわゆるコイントスのお話です。表と裏で確率は2分の1だから・・・そう思って計算で出すこともできます。今回は僕が100円玉を10回投げて検証してみました。
※表を○ 裏を✕として記入しています。
1回目 ✕
2回目 ✕
3回目 ✕
4回目 ○
5回目 ○
6回目 ○
7回目 ○
8回目 ○
9回目 ○
10回目 ○
とんでもなく偏った結果になってしまいました。僕の持っている100円玉は表が好きみたいです(笑)
結果
・表が出る確率が10分の7
・裏が出る確率は10分の3
皆さんはどう思われますか? 普通だったら確率は2分の1。そう考える方も多いと思います。実際に僕がやってみると、表が出る確率よりも裏が出る確率の方が少なかった。
コイントスをすれば10回中、7回は表が出る。これが僕の目の前にある結果です。
「それは10回しかやってないからだよ。もっとたくさんやれば確率は2分の1に近づいていくよ」
こう思う方がほとんどだと思います。実際に試行回数を10回、100回、1000回と繰り返していくと、確率は徐々に2分の1に近づいていく。
これを「大数の法則」といいます。
お、大数という言葉が出てきましたね!
大数の法則の反対は少数の法則。では、少数の法則はどういう意味なのか。
少数の法則・・・少ないデータから得た情報を本当だと思ってしまう現象
つまり、今回の話でお伝えすると、僕が10回のコイントスを通して、表が出やすいと判断してしまうことなんです。
人は少ない結果から正解を導き出す事ができるんですよね。それがたとえ、間違ったデータだとしても・・・。
2.少数の法則と人の心の関係性
少数の法則と心理学。この2つにどんな関係があるのかを説明していきます。先程のコイントスを別の例に置き換えてみましょう。
僕のコイントスの結果は表が出る確率は70% 裏が30%でした。これを恋愛に置き換えるとどうなるでしょう。
・あなたは一生のうちに10回、愛の告白をしました。そのうちの7回は告白に失敗し、3回は成功しました。
こう考えるとどうでしょうか?
10人の異性に告白して3人と付き合うことができた。考え方としては7人にフラれたと考えることもできますし、3人も受け入れてくれた。と考える事もできます。
ここで最も重要になってくるのが、告白の成功と失敗。この順番です。
例えば、
・最初に3回連続で告白に成功したら
あなたはどう思うでしょうか?
愛の告白成功率は100%です。モテモテですね(笑)
異性に対して自信がつくでしょうし、今後出会う異性に対して積極的になれると思います。データ上はこの後7回フラれてしまうのですが・・・
さて、問題は次のパターンになります。
・10回の告白のうち、最初に7回連続で断られたら
あなたはどう思うでしょうか?
もしかしたら、最初の3回連続の失敗で心が折れてしまうかもしれません。7回失敗し続けているあなたは「残り3回は必ず成功しますよ」と言われてもなかなか信じられません。そして、異性に対して消極的になり、異性を避けるようになるかもしれません。
このように自分の人生の中で起こる偏ったデータを参考にしてしまうと、人は自分の人生を楽しめなくなることがあるんです。
3.まとめ
今回は少数の法則について説明させていただきました。日常生活の中で、この法則が当てはまるケースはたくさんあります。
・就職活動
3つの企業の面接を受けたが採用されなかった。自分は一生就職できないかもしれない。
・学校の成績
小学校・中学校ともに成績が悪かったから、社会では通用しないかもしれない。
・人生
今は悪いことが何度も続いてるから、自分の人生は終わっているかもしれない。
こんな思い込みをお持ちの方もいるかもしれません。そんな人達に僕は声を大にして言いたい!
安心してください!
2023年現在。日本人の平均寿命は80歳を超えています。
人生を80年と考えれば、40歳を超えるまでは半分も生きていません。
たとえ若いうちは失敗が多かったとしても、いつだって取り戻すことはできるんです。
自分の人生を長い目で見てみましょう。
そうすれば、自分の人生が誇らしく感じられる部分も見えてくるはずです。
たとえ今日がつらくても、明日は良い日になるかもしれません。
この記事を通して、前向きになれる方がおられれば幸いです。
記事をお読みいただき、ありがとうございました。
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