マグロの血合いで南印度的カレーを
マグロの血合いに近いところは、アラ扱いで安く売られていることが多い。
ある程度の大きさのスーパーになると、鮮魚を店内でさばいて並べているところが多くて、マグロも大きなまま店に運ばれてくるらしい。そこから切り分けて柵を取ったりするわけだけど、そういう店では当然アラの部分が出てくるわけで。ブリや鮭ならアラとして並んでいるものをよく見かける。マグロの場合は、カマや目玉も時々見るけれど、血合い部分がかなり大きいので、それ単体でアラとして売られている。
こういうアラの部分、そのスーパーの魚の処理順によるので、朝早く行っても出ていないことが多いし、夕方には無くなっていたりで買いに行くタイミングによっては全く見なかったりする。ふらりとスーパーに行って、あったらラッキーくらいの心持ちで行くのが良い。
さて、先日の夕方に寄ったスーパーではなんとも凄いサイズのマグロの血合い部分が。持ってみるとずっしりと重い。500gは下らない。内容をよくよく見てみると、色合いもどす黒くはなっていないし、意外なことに硬い骨や筋のようなものもほとんど無さそう。切ったり調理したりも割とやりやすそうだったので、これはと思い購入。
ちなみに、キハダマグロというのもちょっとポイント高い。というのも、マグロ類は水銀を貯めやすいという情報があるから。極端に偏食しなければそこまで問題にはならないと思うけれども、ここは少し気をつけておくに越したことがない。今回のキハダマグロは比較的水銀の濃度が低いものが多いようで、注意対象とはなっていないけれども、マグロ類は食物連鎖の上の方なのである程度は注意した方が良い、かな。
閑話休題。
家に帰って計ってみると、700gほどあった。
それでこの値段は非常にありがたい。取り出して見ると、思った通り骨が付いている部位がほとんど無い。血合いだらけの部分というよりも、割と赤身に近い部分が主体みたいで、これは普通に美味しい部位なのでは。
生姜醤油を使ってしぐれ煮にでもしようかとも思ったけれど、ここはカレーでいってみよう。くさみがあっても気にならないだろうし。
タマネギ、生姜、にんにく
ひと通り炒め終わったら
スパイス加えて軽く炒って
トマト缶に水で水分加え
切って塩とスパイスをまぶしておいたマグロを投入
しばらく煮込んで蓋開けて
水分飛ばして煮詰めたら
ココナッツフレークを加えてひと煮立ち
最後にレモン汁を少々垂らし
南インド風に出来上がり
食べてみると、ああ、いい感じ。
塩やスパイスはやや控えめにしたのだけれど、マグロ自体の旨味が強くて十分すぎる。やっぱり魚の中でもこういう赤身のものは味が強いんだなあ。
血合い感や臭みになる元がなかったこともあって、もっと野趣あふれる味になるかと思っていたけれども、ずいぶんとスッキリした味わいになった。
だいぶたくさん作ってしまったので、残りの大半は冷凍してしまおう。
こうしてまた冷凍庫のストックが増えていく……。